あの時は気のせいだ とそう思っていた。
朝まで飲み、解散した。
俺はバイクで家に帰る。
家に帰ると母がリビングにいるのが見えた。
だけれど、リビングには寄らずそのまま部屋に戻って、
倒れ込むように眠った。
母を見ると、
どうしても病気の事が頭に浮かんでしまう。
考えたくなかった。
ーーー
夜になって、目を覚ました。
スマホを見る。
しゅあからの電話が1件。
メールは来ていなかった。
しゅあはどうせ、『昨日どうだった?』とかだろう。
キスをして、
やっぱり少しは意識するようになっていた俺は、
はにに家督を送った。
ピコン
相変わらず早い返信だ。
送ったあと、少しいきなり過ぎたかな?とかおもったけど
はにからの返信はいつも通り早かった。
ピコン
素直に、ちょっと嬉しかった。
昨日キスしたシーンが頭の中をぐるぐると駆け巡る。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。