第21話

盗聴器
1,014
2020/12/18 09:00
あなたside










様子のおかしかった隊長のもとへ駆けつけた。








ピンポーン


麦「どうぞ、」

『ありがとうございます』

志摩「失礼します」







ガチャ





伊吹「隊長!」

桔梗「…見つけた、盗聴器、、」

『っ、』




振り返って麦さんの方を見る。
彼女も明らかに動揺している。





その後、桔梗さんの家を捜査しにたくさんの警察官が来て、2人を官舎に送ることになった。





『豊くん、はいどうぞ』

豊「これなに?」

『チョコレートだよ。食べて元気になってね』


頭を撫でて、メロンパン号へ乗せる








伊吹「メロンメロメロメロンパン号、しゅっぱ〜つ!」

バタン








伊吹「おい志摩ー、そんな顔してたらー、豊が不安になるだろっ!」

志摩「っ、!」

『志摩さん、あんまり気負わないでくださいね。志摩さんのせいじゃないですから。』







目を離した隙に盗聴器が仕掛けられたのは間違いない。
でも、それは私と伊吹さんが電話をかけたからで。










2人を官舎へ送り、私達もそれぞれの家へ帰った。






.
2ヶ月後
.






豊くんが官舎から、お友達と元気に登校する姿を見守る404。

手を振って見送った後、志摩さんが車を走らせる






2人が言い争いを始めかけたが、話の方向はメロンパンに虫がたかるとか、違う方向に、、、





『話ズレてません?』

志摩「いつもと同じだな」

伊吹「ふふ〜楽しいね〜」






ここで入電。
何やら遺体が発見されたみたいだ。








.



遺体は指三本が切られていて、胸にはキリストのチャームが付けられていた。




その時、捜査一課の刈谷さんがやってきた。




刈谷「あ、お前らこの前刑事局長の息子と一緒に来た、」

伊吹「はい、機捜の伊吹です」

『同じく4機捜の如月です』

「『志摩(さん)の相棒の。』」

刈谷「よくも志摩と組めたな」

「香坂の件は…」『香坂刑事の件は…』

志摩「いいからいいから。言わなくていーよ」






2人で刈谷さんに立ち向かおうとすると、腕を引かれ止められた。




『え、でも、』

志摩「いいんだ。今更言ってもしょうがないだろ。それに、」

『っあ、ごめんなさい、』

志摩「いいよ。捜査優先で行こ」

『はい!』






そりゃそうだ。香坂さんの件については、志摩さんはある意味掘り返されたくないことだろう。
自分が声をかけていれば、そう何度も後悔している。
刈谷さんに、また何か言われるだけだ。
ごめんなさい、志摩さん。








刈谷「捜査一課の刈谷だ!ここはこれから捜査一課の担当になる!
わかった情報は、機捜・・ではなく、俺に直接伝えるように!!」









『声おっきぃ、』

伊吹「感じ悪〜っ!」

志摩「やけに早いな、初動捜査すっ飛ばすなんて。」

「これはただの殺人事件じゃない。
未解決の、連続猟奇殺人だ。」

『連続、、、』






.



捜査会議は、伊吹さんが急に大きい声出すからびっくり。




『伊吹さんシー!』

伊吹「えっ?あぁごめん、笑」

『もう、、』





会議が終わり、移動しようとすると刈谷さんに声をかけられた。

アッシーて何?古いんですけど、、、笑





機捜車に移動中

『っあ、待ってください、
刈谷さんたち乗るってことですよね?』

志摩「まぁ、そうなるな」

『後部座席で隣座るとか気まずすぎるんですけど、、、(涙)』

志摩「、、、そうだな、
伊吹が隣だといつ噛み付くか分からないし、俺が隣だと…」

『それはそうですよね、、、
我慢しときます、、、』

志摩「ごめんな、」

『いえ、』








気まずすぎるメロンパン号。
隣からの視線がすっっっごく怖い。




刈谷「お前、」

『っはい、!』

刈谷「いつから機捜に入った?」

『つ、ついこの間で、、
ずっと福岡で交番勤務だったんですけど、桔梗隊長に呼ばれてこちらへ異動になりました、』

刈谷「あの女隊長か。
あいつが香坂の件で初動捜査に当たったんだよな。だいたい…」

『それ以上言わないでください』

刈谷「は?」

『桔梗隊長は私の事を分かってくれています。隊長がいなければ機捜になんてなれなかったし、隊長はすごく強くて、優しくて、かっこいい人です。私の憧れです。
それ以上言ったら許しません、、!』



はっ!なんてことを!!!


『す、すみませんいきなり!!!ごめんなさい!!』

刈谷「ふん、女のくせに度胸はあるんだな。」

『女のくせって、それ1番嫌な…』

刈谷「ほんのちょっとだけ見直したって意味だ!」





いつの間にか着いていたUDIラボで、彼らはメロンパン号を降りて行った。









伊吹「あなたちゃん、かっこよかったよ」

『へ?』

志摩「刈谷にあんなにガツガツ行く女性は初めて見たな。」

『隊長のこと言われたのと、女性だからって言われたのにすごく腹が立ってしまって、、、

てか聞いてたなら助けて下さいよ!!!怖かったんですからね!!!(涙)』

伊吹「ごめんごめん〜」





伊吹さんが後部座席の隣に座って、ぎゅっと抱きしめてくれた。





伊吹「よしよし、」

『子供扱いはやめてくださいね?』

伊吹「あなたちゃんのこと子供として見たことないけどな?」

『ならいいです!』

志摩「いいんだ。笑」

伊吹「あっ!」

『ん?』

伊吹「刈谷資料置いてってる〜見ーちゃお」

志摩「バレないように戻せよ。」

伊吹「合点承知之助〜」










『志摩さん、誰かいますよ?』

志摩「ん?」







ぬいぐるみを持った、男の人。





「メロンパン1個ください!おいくらですか?」

志摩「すみません、これ警察車両なんです。」

「え!警察の車だって!」

伊吹「あなたちゃん!志摩!」

志摩「はいごめんなさいー。」

『伊吹さんどうしたんですか?』

伊吹「堀内の事件を担当してた当時の刑事が茨城県警の蒲郡慈夫」

『がまごおり、、』

志摩「ガマさん、伊吹の恩人の、、!」

伊吹「YES!ガマさん!!」






急遽、刈谷さん達を待たずに蒲郡さんのお家へレッツゴー

プリ小説オーディオドラマ