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第32話

さよなら、
1,251
2021/04/02 11:49
あなたside










エトリはその場で亡くなった。機捜車に乗っていた隊員も火傷を負った。









次の日、4機捜のメンバーと糸巻さんで、会議を行った。




成川くんへの事情聴取で、久住について聞くことを決めた。




桔梗「九重、陣馬さん、任せていい?」

「「はい」」

桔梗「志摩と伊吹と(名前)は裏付け捜査に動いて」

「「『はい!』」」

桔梗「糸巻も、サポート頼める?」

糸巻「もちろんです」

桔梗「みんな、昨日から休み無しになっちゃうけど大丈夫?」

伊吹「何言ってんすか!」

陣馬「被疑者と隊員、3人もやられてんだ」

九重「白昼堂々の爆弾による殺人。治安維持に対する挑戦とも受け取れます」

『それに、チャンスは今しかないかもしれません。』

志摩「絶対に犯人を捕まえる」

伊吹「待ってろよ、クズ野郎」






.


404の3人で、成川くんの証言から知り得た池袋のシェアオフィスへと行く。


志摩「警察だ。久住ってのはどの人?」

伊吹「隠してもいいことないよ〜」

店員「昨日、レンタルロッカーの荷物全部引きあげて、当分は来ないって、」






伊吹さんが店員さんの匂いを嗅いでいる。



伊吹「…お前やってんな?」

店員「え、?」





志摩さんがカウンターの中を探り、中からケースを取り出した。


『…ドーナツEP、』

伊吹「お前シャブもやってんのか、」

店員「、まぁ、笑」

伊吹「ドーナツEP持ってるやつ全員出せ!!!」










.



桔梗さんから電話があり、伊吹さんと志摩さんはRECの家へ、
私は芝浦署へ向かった。




.

私が芝浦署に着くと、桔梗さんと陣馬さん糸巻さんがいた。





桔梗「あなただけには、先に伝えておくわ」

『…はい?』

桔梗「九重を機捜から外す。」

『え、』

桔梗「上からの命令よ。あなたはこれから陣馬さんと組んで。401として。」






何も言い返せなかった。いや、桔梗さんに言い返しても無駄だってことは分かってた




桔梗さんと谷山さんが駐車場へ向かうのを、ぼーっと見つめることしかできなくて。




陣馬「大丈夫か?」

『…私、、私、行かなきゃ、』






陣馬さんを置いて、駐車場へ走り出していた。




.





九重「隊長どういうことですか!私を機捜から外すって、
成川をはじめに逃がしたのが自分で、そのせいでエトリが殺されたからですか?」

桔梗「そうじゃない」

谷山「上の指示だ。」

桔梗「キャリアに傷がつくことを心配されてる」

九重「…父ですか?」





少し、会話を聞いてしまった。

桔梗さんと谷山さんが、記者の方を連れて向こうへ行ったところで、世人の元へ行く。






九重「…(名前)!?」

『世人、っ、』





私がいることに驚いた世人は、涙を流している私を見てさらに驚いていた。

涙が止まらなくて、拭っても拭っても流れてくる。






九重「落ち着いて、」

『あぁぁ、世人の前では泣きたくなかったのに、っ、』

九重「、やめてよ、俺まで泣いちゃうって、」

『っごめん、』




世人を真っ直ぐ見つめる。






『絶対、また一緒に仕事しようね』

九重「うん。絶対」

『機捜で私が頑張るから』

九重「俺の分もよろしく。俺も向こうで頑張る」





世人と別れて、署の中に戻る。
陣馬さんたちと3人で話していると、伊吹さんと志摩さんが戻ってきた。





伊吹「あれ、九ちゃんは?」

陣馬「…九重は、機捜じゃなくなった。」

伊吹「は?」

陣馬「これから、あなたと俺で401として活動する。」









2人も信じられないって様子だったけど、決まってしまったことは変えられなくて。



2人はそのまま、豊くん達の元へ向かっていった。

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