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2021/03/28

第30話

悪い女
あなたside









目が覚めると志摩さんに抱きついていた。服も自分のものじゃなかった。そこで昨日の出来事を思い出した。






『志摩さん、志摩さん、』

志摩「…ん、あなた、」

『ごめんなさい迷惑おかけして、』

志摩「いいよ。気にするな、」






志摩さんは起き上がって、優しく抱きしめてくれた。
志摩さんの腕の中に、ずっといたいと思ってしまった。昨日は伊吹さんのことをずっと考えてたくせに。

悪い女だな。









志摩「もう痛みは大丈夫か?」

『はい。すごく楽になりました。ありがとうございました』

志摩「そうか。今何時だ?」

『えっと、』






時計を見ると、5:24の文字。




志摩「少し早いけど、朝ごはん食べるか。昨日なんにも食べてないだろ」

『はい。ありがとうございます』









朝ごはんをご馳走になって、1度家に帰る。着替えて仕事の準備をし、志摩さんと一緒に分駐所へ向かった。





分駐所に入るとすぐ、伊吹さんが駆け寄ってきた







伊吹「あなたちゃん、大丈夫??」

『はい、ご心配おかけしてすみません、
それと昨日、』

伊吹「あっ、…」

『ごめんなさい。先輩なのに、態度すごく悪かったです、』

伊吹「ううん。大丈夫。こっちこそごめんね」

『なんで伊吹さんが謝るんですか。』

伊吹「いや、俺なんかしちゃったかと思ってさ。」

『伊吹さんのせいじゃないです、』

伊吹「そっか。」







すると桔梗さんが分駐所に入ってきた。



桔梗「あなた、大丈夫?」

『はい。もう万全です。昨日はごめんなさい、』

桔梗「あなたが大丈夫なら良かったわ。」






この間一斉ガサを行うことが決まり、401と404の5人も参加することになった。今日はその会議が行われる日だ。決行日は明日。




桔梗「私たちの目標は、あくまでエトリ。エトリに繋がる情報があったらすぐに連絡して。」

「「『はい!』」」

桔梗「あなたなんだけど、通信車で待機になった。」

『…え?』

桔梗「組対からの命令よ。
…女性は現場に連れて行けないと言われた。」

『……なんでっ、私も、みんなに協力したいのに、、っ、、、』







悔しい。なんで、私はみんなと一緒にできないんだ、、








『麦さん、のために、、っ、力になりたかった、っ、、』





桔梗さんが抱きしめてくれる。






桔梗「あなたの気持ちはよく分かるわ。私も反対した。それでも許可が通らなかったのは本当に悔しい、
…でも私たちにはあなたが必要なの。」

『…はい、っ、』

桔梗「4人が何か掴んだことがあったら、あなたにも連絡して。
あなたは通信車を勝手に出てもいい。私が後で謝るから。
みんなで協力して、エトリを捕まえるよ。いいね?」


「「『はい!』」」










.



ガサ入れ当日。
私はメロンパン号で現場に行く2人を見送った後、組対の方が運転する通信車の迎えを芝浦署で待つ。





『頑張ってきてください。私も絶対、2人の所へ行きます』

伊吹「何かあったら、メロンパン号止めてる場所に来てね。」

『はい』

志摩「無理だけはしないこと。具合悪くなったら組対の人にでもすぐ言うこと。」

『分かりました』






私は2人の手を無意識に握っていた。
2人も握り返してくれる。

なかなか離せずにいると、
伊吹さんが近付いてきた。







伊吹「ふふ、あなたちゃん。
俺が好きなのは、あなたちゃんだよ?」

『…え、』






一瞬何を言われたのか分からず固まってしまった。
そんな私に、伊吹さんはさらに近づいてきて、

キスをされた。





顔が離れて伊吹さんを見つめていると、次は志摩さんが近づいてきて。



志摩「俺もあなたが好きだ。」



と言われ、次は志摩さんにキスをされた





伊吹「返事はゆっくりでいいから。
今はエトリのこと考えて。」

志摩「難しいこと言ってごめんな。」

『いえ、考えておきます。』





2人に頭を撫でられ、そのまま手が離れて2人はメロンパン号に乗り込んだ。


何が起きたのか、分からなかった。
2人に告白されて、キスされて、



ど、どうしよう、、


頭の中で麦さんと2人がぐるぐるしてる。
芝浦署へ着くと数分後に車が来て、助手席に乗せられる。そうだ、今はこっちに集中しよう。








現地に着き、ガサ入れが始まった。
通信車の中も緊迫した空気が漂っていた。

その時、電話が入った。世人からだ。









『もしもし、』

九重〈あなた、落ち着いて聞いて?
麦さんがいなくなった。もしかしたらエトリに居場所がバレたかもしれない、〉

『え、』

九重〈今陣馬さんが隊長に連絡してて、あなたにGOを出した。
メロンパン号まで、とにかく全力で走りなさいって。〉

『…わかった。ありがとう』

九重〈無理しないでね。〉

『うん。』









電話を切って、ひとつ深呼吸をした後、
シートベルトを外して勢いよく外に出た。
組対の人が何か叫んでいるのは、聞こえないふりをして、とにかくメロンパン号のある場所までひたすら走った。









数分後、2人がやってきて急いで車が出た。
澤部って人に居場所を聞いたらやっぱりエトリが関係していて、GPSが途切れた場所へ向かい、彼女を探す。








『麦さん!麦さん!!』

伊吹「ハムちゃん!ハムちゃん!!」







麦さんの名前を大声で叫ぶ。
志摩さんに呼ばれ、急いで駆け寄った。







志摩「あなた、暗くて寒くて狭い場所、心当たり無いか?」

『…麦さんが言ってた、』

志摩「そう、」







志摩さんが隊長に電話をかけて、3人で考える。







桔梗〈沈められる
確かそうも言ってた。〉

志摩「暗くて、寒くて、狭くて、沈められる」

桔梗〈人を絶望させる場所〉

『っ…井戸、』

志摩「…それだ、!」

桔梗〈谷山さん!消防に連絡!!〉








数分後、糸巻さんから送られてきた井戸の中から私有地の井戸を一つ一つ探していく。





私たち3人が来た、すごく和風な家。







志摩「警察です!開けてください!!」

『すみません!誰かいませんか!』

伊吹「…まって、」

『え?』

伊吹「…聞こえた、」














.

井戸を除くと、そこには成川くんと麦さん。






志摩「成川!!」

伊吹「成川大丈夫か!!ハムちゃんは!!」

成川「桔梗さんって人に伝えてって!エトリの車のナンバー
品川 300 しの、32!」

志摩「…あなた!隊長に伝えてくれ」

『はい!』












隊長に電話で伝え、世人に電話をかけて401にも来てもらう

数分後、麦さんと成川くんを無事救出することに成功した。

エトリも、もうすぐ捕まえられるみたいだ。










成川「…嘘をついて、麦さんを呼び出しました。
ドーナツEPを売りました。」

九重「全部聞く。」






良かった。一安心した。
エトリも捕まった。







ブーーーン



『え?』

伊吹「ドローン?」














.

No side









「ん?目がおうた。」

「お疲れ様ですっ!!」