第9話

ep.9
560
2021/05/10 08:12


とうとうその日が来た。






いつも目覚ましがなければ


起きる事のできない私が今日だけは


自然と目が覚めた。





s.kさんとの待ち合わせ時間は13時。


それなのに準備が終わったのは8時頃で


自分が緊張してる事を肌で感じる朝だった。






you
よしっ。




もう一度鏡で自分を確認して、



家を出た午前10時。



電車に揺られてカフェにつくまで、



私の胸の高まりが収まらなかった。














you
すいません。アイスコーヒーください。




s.kさんと待ち合わせた時間は



13時なのに、12時についてしまった。



まだ1時間。でもたった1時間。



アイスコーヒーを飲みながら



一体どんな人が来るのか想像していた。



















ピロン

























"「こんにちは。
 もうすぐ、カフェに到着します。
 もう、着いてますか?」"


























you
嘘…もうこんな時間?







時計はいつの間にか12:50分を指していて、



s.kさんが到着するにはちょうどいい時間だった。



急いで、メッセージを返す。
































"「こんにちは。
 カフェの窓際の一番奥の席で待ってます。
ちなみに、服は花柄のワンピースです」"

























"「了解です。」"


































you
っ…ふぅ…


心臓はバクバクで、


出会い系サイトの人と本当に会っちゃうんだな。


なんて考えて、


目の前にあるアイスコーヒーを見つめた。




































その時だった

































































ホシ
あっ…あなたさん…ですか?

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