前の話
一覧へ
次の話

第4話

普通の毎日...?
10
2021/07/02 12:50
さくらside

ふと気がつくともう帰宅時間となっていた。

窓を見るとまだ雨は止んでおらずシトシトと降り続いていた。

もう少ししたら止むかもしれない、なんて確信のないことを思いながら図書室へ向かった。

雨の中外に出るのはゴメンなので図書室で勉強することにしたのだ。

ガラッと図書室の扉を開けると中はシンとしており、定期テスト前だからなのか生徒がいつもより多かったからか空いている席を見つけることが難しかった。

なんとか窓側の席を見つけそこへ座った。

窓側の席はあまり好きではないけど今回だけはラッキー、なんて思っちゃっている自分がいた。

だって、雨は嫌いだが止んだところを見計らって帰れると思ったからだ。


教科書をパラパラとめくり問題をとき始める。

周りからはくすくすと笑い声が聞こえたり、本をパラパラとめくる音が聞こえたり様々だった。

ノートにカリカリとペンをはしらせる。

すると私の座っている席の向かい側からガタッと椅子の引く音がした。

ふと顔を上げると2人の男子がいた。
真琴
真琴
すいません、ここいいですか?
さくら
さくら
あぁ...はい、どうぞ
真琴
真琴
って!水瀬さん!?
あっ、すいません。ありがとうございます
前の席に座ったのは黒澤君と颯水君だった。

プリ小説オーディオドラマ