第34話

究極大魔砲
54
2019/07/09 10:49
あらすじ

霊夢が気がかりで様子を見に来たルイージだが、
素直になれず図星を突かれて逆上し、
魔理沙と弾幕勝負することになった。世界と人類、
試練の再挑戦の権利を賭けた戦いが始まった。
魔理沙のシャイニングスパークが炸裂し、
勝負がついたかと思いきや、ルイージの様子
が一変し、不気味なオーラを放ち始めた。

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ルイージ「........正直、ここまでしつこい
人間は初めてだよ、少し傷を入れたり、
体の一部をなくしたくらいで死ぬ脆弱な
人間がね?」

魔理沙「人様を甘く見すぎなんだよ、
夢と希望を持つやつが一番強いんだ。」

ルイージ「夢と希望.....か......そんなもの、
僕にはない、いや、必要ない!僕には
マリオ兄さんだけいればいいんだ!
マリオ兄さんこそ、全世界の秩序をもたらす
神なんダァァァァァァァァァァァァァァァァ」

すると、ルイージの目が黒くなり、肌が
真っ白に変色し、左腕だけが真っ黒になり、
緑の上の衣がなくなり、黒いタンクトップが
だけが残り背中から巨大な触手が伸びてきた。

ルイージ「グハハハハハハハハハ!
どうだ、僕の真なる姿!怯えるだろう、
震えるだろう、絶望するだろう、そして
恐怖するだろう?」

ルイージが右目を歪ませて不気味に笑う。
それに対し魔理沙は余裕のある笑顔だった。

魔理沙「いいや、むしろ楽しいぜ!」

ルイージ「何?」

魔理沙「だってよ!本気の七神と戦ってる
んだぜ!?こんなの、ワクワクせずに
いられねーよ!さあ、続けようぜ!」

ルイージ「感染『ザ・インフェクション』」

ルイージの触手が伸び、魔理沙を捕らえようと
するが、魔理沙は箒で飛び、触手は魔理沙を
追いかけ回すが、魔理沙ルイージの頭上で止まり、
箒から飛び降りてルイージの頭を踏みつけようと
するが、両手を掲げて防ぎ触手で魔理沙をついに
捉える事に成功した。

ルイージ「おふざけが過ぎるぞ!」

魔理沙「ふざけてなんかねーよ!
恋符『マスタースパーク』」

魔理沙は至近距離でマスタースパークを撃ち、
ルイージの頭に当たる。

ルイージ「ぐはっ!」

すると、魔理沙は触手から逃れて再び距離を
置く。ルイージはまだ怯んでいる。今がチャンスだ!と確信し、ルイージへ走り出す。すると、

霊夢「!?魔理沙、危ない!」

何かに気がついたのか、霊夢が叫ぶが、
既に遅かった。

魔理沙「.......え」

ルイージの触手が魔理沙の体を貫いていた。

ルイージ「二度も同じ罠にかかるとはな、
学習しない猿だな。」

魔理沙「.....畜生」

早苗「魔理沙さん!」ダッ

霊夢「早苗!」ガシッ

早苗がディメンション・ホールに飛び込もうと
した時、霊夢が彼女の肩を掴み止めた。

早苗「霊夢さん!どうして止めるんですか?
あのままじゃ魔理沙さんが.....!」

霊夢「もう忘れたの?魔理沙が言ってた
でしょ。『負けと認めた時点で本当の負け』って」

早苗「今はそんな事言ってる場合じゃない
ですよ!」

霊夢「魔理沙は負ける事を考えてはいけない
と言っていたわ。貴方、魔理沙がどれだけ
私達の為に戦ってくれてると思ってるの?
もし、貴方が魔理沙の立場だったら
どうしてたのかしら?」

早苗「.....諦めたくない.....!皆の期待を裏切り
たくない!まだ戦い続けます!」

霊夢「魔理沙も今、そう考えてるのよ。今の
私達にできる事はただ一つ、彼女を最後まで
見届ける事、応援することよ!」

早苗「.........!」

紫「霊夢の言う通りよ、魔理沙には私達がついてる
事を忘れちゃ駄目。」

早苗「......魔理沙さん.........。」

ーーーーーーーーーーーーーー

魔理沙「........うぅ」

ルイージ「......ま、とどめを刺すまでもない
でしょう、どうせもう死n」

霊夢「魔理沙ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ❗️」

魔理沙「.......霊.....夢?」

魔理沙は辺りを見回すが、誰もいない。
しかし、暗かった空間にかすかな光が
差し込み、そこから声が聞こえた。

紫「貴方はここでくたばるような子じゃないわ!」

早苗「私、正直、不安でした!でも!魔理沙
さんは私達の為に、必死に戦ってることを
霊夢さんに思い知らされたんです!だから、
お願いです!期待を裏切らないでください!
私達、ここで応援してますから!」

霊夢「魔理沙、勝ちなさい!あんたは
私の親友でライバルなんだから!」

魔理沙の体に、光の粒子が纏わり付いて、
体に吸収されていく。

魔理沙「....へへ、わかってらぁ!ここで
やられる私じゃないんだぜ!皆の期待に
応えてみせる!見ててくれな!
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

魔理沙が叫ぶと、体が光り出し、やがて
光が弾けると、そこに立っていたのは、
白いシャツはノースリーブになり、両手には
甲に七色の星のマークがついた黒い手袋、
黒いジャケットには左胸の部分に星の
マークが付いており、下のスカートは
黒のショートパンツに変わり、白いニーソックス
に一番上の部分に星型の宝石がついた黒の膝まで
長いブーツを履いていて、黒のマントを羽織って
いて、帽子にはたくさんの星のマークが付いており、白いレースを巻いていて、左脚に白い
ガーターリングを付けた魔理沙であった。

ルイージ「まさか、進化したのか!?
ありえん!こんな闇の中で!!」

魔理沙「私は、どんな闇も打ち払う、
究極大魔法使い、霧雨魔理沙だぜ!」

ルイージ「くっ.......!」

魔理沙「いくぜ!スペルカード発動!
強化『インキュベーションパワー』」

魔理沙の身体から七色のオーラを噴出させた。

魔理沙「これで私の攻撃力が上がったぜ!」

ルイージ「フン!今さらもう遅いわ!
病魔『インフェクション・ベノム』」

ルイージはドロドロした黒いエネルギー
を生成し、魔理沙に投げつけた。

魔理沙「魔銃『スターショット』」

魔理沙は人差し指を突き出し、星型の
弾幕を発射してルイージのエネルギー弾を
貫き、そのままルイージに命中した。

ルイージ「グォォォォ!」

魔理沙「スペルカード発動!
星符『マグナムビッグバンスター』」

次に、魔理沙は巨大な弾幕を生成し、
ルイージに落とす。

ルイージ「グゥゥゥ!」

ルイージ「スペルカード発動!
闇符『ダークサイド・マインド』」

黒い塊を大量に投げ、魔理沙に粘着すると、
爆発し、魔理沙は思わず後退する。

魔理沙「恋符『マスタースパーク』」

ルイージ「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ルイージは魔理沙の反撃によって
膝をつくも、再び立ち上がる。

ルイージ「.......終わりだ。」

そういうと、辺りが更に暗くなり、
所々で雷鳴が鳴り響く。
そしてルイージは、触手を全て前に突き出し、
目の前に巨大な緑色の魔方陣を生成し、
魔方陣から黒い七色のエネルギーが溜められ
はじめた。

魔理沙「私は負けないっ!」

魔理沙も黄色い魔方陣を出し、光り輝く
七色のエネルギーを溜める。

ルイージ「スペルカード発動!
暗黒大魔砲『ナイトメアスパーク』」

黒い七色のレーザーが魔理沙に放たれる。

魔理沙「スペルカード発動!
究極大魔砲『アルティメットシャインスパーク』」

魔理沙も白い七色のレーザーを放つ。

ドォォォォォォォォォォォン

光と闇のレーザーがぶつかり合い、
凄まじい衝撃だが二人共何とか一歩も譲らずに
粘っている。しかし、あまりの衝撃で
ディメンション・ホールに影響が生じる。

ピシッ ピシッ

マリオ「!次元空間にヒビが!?」

霊夢「ち、ちょっと、魔理沙達は大丈夫なの?」

マリオ「いや、まったくもって問題ない、
少し驚愕しただけだ。」

紫「それなら良かった。」

魔理沙「ハァァァァァァァ」

ルイージ「グギィィィィィィィィィィィィ」

二つのレーザーは全く動かず、同じ位置で
踏みとどまっている。

魔理沙「.......皆の思い、胸にしっかりと
響いてるぜ!私は、究極大魔法使いダァァァァ!」

ルイージ「そんな友情如きにやられる訳が
ない!やられる訳がないんだぁぁぁぁぁぁ!」

二人「ウォォォォォォォォォォォォォォォォ‼️」

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

ピシッ ピシッ パリィィィィィィィィン!

二つのレーザーが大爆発を起こし、
その衝撃でディメンション・ホールも完全
に破壊され、粉々に砕け散り、元の
場所に、二人共戻ってきた。

霊夢「魔理沙!」

早苗「魔理沙さん!」

マリオ「ルイージ!」

魔理沙「いったたたた....あれ、私、
戻って.....来たのか?」

ルイージ「.......。」

紫「ルイージは気を失っているし、
魔理沙は起きているって事は.......。」

魔理沙「.......くぅぅ〜〜〜!いやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼️‼️」

魔理沙は歓喜の声を上げ、仲間達も
魔理沙を称えるのだった。

続く

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