第42話

果たせなかった約束
71
2019/09/11 09:45
あらすじ

マリオの様々な攻撃を乗り越え、遂にマリオを
追い詰めた。しかし、マリオはカオスダイヤモンド
の力で巨大な竜の様な姿へと変化した。その名も、
『破滅の次元魔神 マリエイヌ・グランカート・C』

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シュン


霊夢「はっ!ここは!?」

霊夢達が来たのは、宇宙空間の様な美しい
景色だった。

マリオ『ようこそ、我のテリトリーへ』

霊夢「あんたのテリトリー?」

マリオ『よくぞ我を本気にさせた、ここなら
存分に力を震える。』

霊夢「どういうこと?」

マリオ『我が力は、あまりにも強大、その力
を全て解放すれば、ダークネスギルド、デモエナ
が簡単に滅びてしまう。』

霊夢「そんなに!?てか、デモエナって?」

マリオ『まだ、言っていなかったな。この世界
ダークネスギルドの正式名称、デモエナ。
よく見るがいい。』

そう言って、巨大な指をある場所へ指す。そこは
紫色に輝いている星らしき球体だった。

霊夢「え、嘘、私本当に宇宙に来ちゃったの!?」

マリオ『そうだ、デモエナの全ての者達が
我々を見ている。最後の試練にふさわしい
場所だと思わぬか?』

霊夢「ふふっ、なかなか気が利くじゃない。
だけど、勝って必ずダイヤは貰うから!」

マリオ『そう簡単に渡さん!』

霊夢「暗符『悪鬼闇物忌』」

霊夢は右手で黒い弾幕を生成し、マリオの胴体
に当てるが、マリオは全く動かず平然としている。

マリオ『蚊に刺されたにも足らずだ。』

余裕のある台詞を吐き、マリオは霊夢に火炎
放射を放ち焼き尽くす。

霊夢「強壁『千重結界』」

霊夢はマリオの炎を金色の壁で防ぎ、マリオ
に弾き返した。

マリオ『....ぐっ。』

霊夢「まだまだいくわよ!」

マリオ『ハハハハハハハハ!』

ここから凄まじい弾幕のぶつかり合いが
起き、宇宙中には強い衝撃が生じた。
デモエナ人の全ての者達から見てもわかるように

マリオ『帝符『エンペラーランス』』

マリオは尻尾を霊夢に向け、勢いよく
突き出す。霊夢はそれをなんとか避けるが、

マリオ『神符『ゴッドウイニング』』

霊夢の避けた先に、マリオは翼から空色の
弾幕を撃ち、命中させた。

霊夢「きゃあ!」

マリオ『龍符『ドラゴンバイト』』

マリオの胸の口が開き、霊夢を飲み込もうと
吸い寄せる。

霊夢「....くっ!吸い込まれる!」

マリオ『魔符『ドレッドアイズ』』

胸の目玉から光線が放たれ、その光線に
霊夢が当たり、一瞬動きが止まってしまった。
その結果、マリオに完全に吸い込まれてしまい、
マリオはそのまま口を閉じた。

次の瞬間、

霊夢「博麗奥義・夢想封印」

マリオ『何!?』

霊夢が口内で弾幕を爆発させ、その衝撃で
口を開けさせ、脱出した。爆発の影響で
胸の口から煙が出ている。

マリオ『チッ!やりおるわ!だが、我は
敗れぬ、永遠に!』

マリオ『メテオドライバー!!』

本体の方の口から隕石が大量に吐かれ、
豪雨の如く降り注ぎ、地面に落ちた瞬間には
爆発して消えていく。霊夢はなんとか全て
避けきる事が出来た。

霊夢「八方龍殺陣!」

八つの光を放ってマリオの顔面に命中させるも、
大したダメージにはならず、再びマリオは
攻撃態勢になる。

マリオ『グレイスボール』

本体の口から冷気を纏った球を溜めて
放つ。霊夢はそれも飛んでかわし、一気に
マリオと同じ目線の高さまで辿り着く。

霊夢「夢想転生」

霊夢は夢想転生でダメージを受けないようにした。

しかし、

マリオ『メテオドライバー』

ドシュウ

霊夢「なっ!?」

なぜか夢想転生を発動した筈の霊夢に
マリオのメテオドライバーが命中した。

マリオ『無駄だ、此処は超空間、時空が
歪み、どの空間にいようと無意味だ!』

霊夢「そんな!」

マリオ『さぁ、終焉の時だ!
煉獄『インフェルノ・ブレイカー』』

マリオの本体の口から炎、胸の口から氷の
龍のレーザーを出し、それを融合させて
放ち、霊夢に命中させた。

ドォォォォォォォォォォォン

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アレックス「なんだ、あれ?」

卓郎「マリオ様がついに本気になったのか」

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ザガロ「.....マリオの奴、あんなに本気に
なったの、久しぶりじゃね?」

アロエ「宇宙で戦うなんてやばすぎやろ」

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ミケルス「あ?なんだありゃぁ?」

グレイ「霊夢.....。」

アイク「俺に勝ったんだ、絶対負けんな!」

マルス「ふふっ」

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レイ「マリオさんが手加減できない相手.....
霊夢さん恐ろしいなぁ.....。」

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ピット「マリオ様も霊夢様も凄まじい......。」

シュルク「どちらかが勝ってもおかしくないな」

リンク「ルイージ様、マリオ様が勝つ事を信じて
いましょうね!」

ルイージ「.........わかっている!兄さんは僕の
尊敬している兄だからね.....。」

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マリオ「メテオドライバー!」

ドシュウ

霊夢「か.......は....!?」

既にボロボロになった霊夢にマリオのメテオドライバーが命中し、霊夢が徐々に落ちていく。

霊夢「........。(負けるの、私?)」

霊夢は自分の敗北を確信し、ポロポロと涙を
零す。そして、完全に目を閉じようとした時、


ー私、絶対マリオより強くなる!強くなって
マリオを守りたい!ー

ー無理だー

ーそんな事ない!絶対に勝つまで諦めない!ー

ーふっ、勝手にしとけよー

ーそれでね?マリオ、もし私がマリオより
強くなったら....その時は....。ー

ー.....なんだ?ー

ーう、ううん、なんでもない!ー

ーふーん、まぁ、精々頑張れよー

ーうん!ー


懐かしい.......普段は強気で、尖ってて、素直
じゃない幼馴染だが、とても優しくて、
かっこよくて、頭が良くて、とても強い
マリオ.....私はいつからか....貴方に思いを
寄せていた........でも、約束守れずに私は
死んだ......でも、5000年過ぎてようやく私達は
再開できた.....まだ、約束を果たせていない.....
だから......私は絶対に......





































諦めない!!



















霊夢「.......まだ....終わらせない!」


そう硬く決意すると、霊夢の体から力が
溢れてきた。スペルカードを使ったわけでは
ないのに、何故か自然と溢れてくる。

霊夢「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

霊夢はジェット機の如く上へと駆け抜けて、
ついにマリオの所まで帰還した。

マリオ『なんだと!?何故だ!?何故
動ける!?お前には力が残ってないはず!』

霊夢「私は貴方と約束したから、マリオより
強くなるって。それを果たすまで負けないから!」

マリオ『......そうだったな、良かろう!
我は全力を超えた全力で相手しよう!』

霊夢「いくわよ!」

二人『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』


続く

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