第15話

邪な翡翠の雷
90
2019/05/10 13:08
あらすじ

ギルド団員の一人、ミケルスが紫の
怒りを買い、勝負することになったが、
途中で、ルイージことルイメイヌ・グランカート
が乱入してくる。突然七神の一人に出会い、
周囲は驚きを隠せない状況となってしまった。













早苗「キャアア‼️ルイージさぁぁん‼️」
ルイージ「近寄るな。」
早苗「ヒィッ!?」
馴れ馴れしく近寄る早苗の足元に
雷を落として黙らせた。
霊夢「馬鹿ね、あいつがどれだけ危険か
わかってんの?」
ミケルス「ま、嫌いだからな、人間が。」
ルイージ「一般人の分際で気安く近づくとは、
全く、これだから人という生物は.....。」
魔理沙「なんだお前?急に現れといて
意味不明な事言いやがって!」
ルイージ「別に。理解しなくて結構、
君のような餓鬼はね?」
魔理沙「許さねーぞこの野郎!
恋符『マスタースパーク』」
ルイージ「グォォォォ!」
ルイージはマスタースパークを諸に
受け、地面に落下し、膝をついた。
魔理沙「ははははははははっ!!
どうだ、ざまぁみろ!」
ミケルス「おい、近づくと危ねぇぞ!」
魔理沙「ハン、なぁんでオメーの言うこと
聞かなきゃなんねーんだよ?」
霊夢「魔理沙、また調子に乗って!」
ルイージ「...........。」
すると、瀕死状態の筈のルイージは
いきなりニヤっと口元を広げ、
背中から赤、緑、青の数本のタコのような触手
を出し、魔理沙の背中から心臓まで突き刺し、貫通
させた。

ルイージ「こんなにあっさり引っかかるとは
随分脳が腐敗したようで?」
魔理沙「ガッ........!?」
左胸と背中から血を流しながら倒れた。
ルイージ「応急処置をしても無駄ですよ、
心臓を確実に突き刺しましたから
おそらく即死でしょう。」
霊夢「.........魔....理沙?」
早苗「そんな、また死んじゃうんですか....?」
紫「ルイージ....貴方......!」
ルイージ「ではまた後ほど。」
次元の空間を開き、ルイージはそこへ
姿を消した。
???「あーあ、やっぱり死んだかー。」
ザガロが呑気にやって来て、
魔理沙にReboot・shockを浴びせた。
魔理沙「あ....ザガロ.....?」
ザガロ「ったくよー、ルイージを相手に
戦うなんて馬鹿だなお前?あいつから
したらお前達なんてレベル100と1の
圧倒的な差だぜ?」
魔理沙「う、うるせぇよ....喧嘩ふっかけたの
はあいつなんだしさ......。」
ザガロはこれでもかという呆れ顔で
深い溜め息をついた。
ザガロ「餓鬼って言われたくらいで
キレる奴があるか、そんなだから
馬鹿なんだよお前。」
魔理沙「....何....だと....!馬鹿って....
いう方が.....馬鹿なんだ.....ぞ.....!」
ザガロ「あーもう、だからそれだよ、
そんなどうでも良い事で怒るから
相手の思うツボになるんだぞ?」
魔理沙「........。」
ザガロ「それに、ルイージのマスタースパーク
は掠れるだけで星一つ破壊できる程の
威力だし、お前らは全然強くない。」


ザガロ「でもな?」
さっきまでの呆れた表情が嘘のように
笑顔に変わっていった。



ザガロ「いくらお前らが弱くてもいいんだよ、
だってその分だけ強くなる事が出来ていい
じゃねぇか?」

霊夢「ザガロ.....。」
ザガロ「それに、ルイージ相手に真っ先に
立ち向かうなんてよっぽど度胸がねーと、
お前って本当に面白いな!」
魔理沙「...........へへ....。」
魔理沙は少し恥ずかしそうにザガロから
目線を逸らして鼻の下を軽く擦るのだった





魔理沙「皆、さっきは本当に
悪かった、ザガロ、ありがとな!」
ザガロ「ん、別にぃ?」
霊夢「わかったらさっさと行くわよ。」
紫「ミケルス、悪いけど、今はレイの
所に行かなきゃいけないの、決着は
また今度ね。」
ミケルス「はっ、逃げたいなら
素直に言えばいいのによ、まぁいいや、
さっさと行けよ。」
紫「貴方は少し口の聞き方に気をつけ
なさいよね。」


霊夢「(ところで魔理沙、あんた
本当に反省してんの?)」
魔理沙「(なんだよ霊夢、疑うつもりか?)」
霊夢「(だってあんた、一度は反省しても
しばらくするとあっという間に忘れる
じゃないのよ、馬鹿だから。)」
魔理沙「(なんだと!.....あ、ヤベェ.....(汗))」
霊夢「(ふふふ)」
魔理沙「(畜生.....(泣))」


続く

プリ小説オーディオドラマ