第5話

更なる神の脅威
134
2018/09/18 15:27
前回のあらすじ

霊夢、魔理沙、早苗、紫の四人は
街の中心で、凶暴な獣、ベヒーモスに
遭遇する。少女達の攻撃が一切通らず、
霊夢の夢想転生さえも見切られてしまう。
そこで突然現れた、謎の人物の攻撃に
より、見事ベヒーモスを撃退。
謎の人物はすぐにどこかへ行ってしまった。










ーお前は己の真の姿を理解しているのか?ー


霊夢「え?」

魔理沙「ん?どうした霊夢?」
霊夢「今、声が.....。」
早苗「え、声って、私達には
聞こえませんでしたよ?」
紫「.......その、真実の大鏡と関係あるの?」
霊夢「....えぇ、確かに鏡から聞こえたわよ。」
霊夢「『お前は己の真の姿を理解しているのか』
って聞こえたのよ。」
魔理沙「霊夢の本当の姿?」
早苗「理解も何も、今の霊夢さんの姿が
真ですよね?」
紫「.......。」
霊夢「でも、あの大鏡は真実しか映らない
んでしょう?」
魔理沙「写ってたのはいつもの赤い巫女服
を着た霊夢だったんだぜ?」
紫「...大異変と何か関係があるのかしら?」
結局、大鏡の言葉の意味は分からず、
気を取り直し、パルテナのもとへ行く。










霊夢「ここが、大神殿?」
魔理沙「前よりもでけぇな」
名前の通り、大鏡の神殿よりもはるかに
大きな建物だった。
高さは東京スカイツリーより微妙に低い。


早苗「さあ入りましょう!」
ギィィィィィィィィィィィィ





中に入ると、向こうが見えないほどの
長い廊下が続いている。



霊夢「行くわよ」つかつか


ヒュウゥゥゥゥゥゥゥゥ
ドォォォン
皆「⁉️」

魔物「シャァァァァァァァァァァァァァ」
空から落ちて着たのは、ヤマタノオロチの
ように頭が8つあり、青黒い皮膚、全身
マダラ模様の蛇の怪物だった。
霊夢「!やる気⁉︎」
霊夢は威嚇され、咄嗟にお札を
構えて戦いの体勢をとる。
霊夢「やぁっ!」
スパッと霊夢のお札が蛇の首を斬首した。
魔理沙「まず一頭だぜ!」
魔物「キシャァァ」
背後からもう一頭の首が魔理沙を
飲み込もうとした瞬間
霊夢「まったく!」
霊夢が魔理沙を援護しつつ、
首を切り落としにかかる。
霊夢「え!?」
残った6つの首が一斉に襲いだす。
魔物「シャァァァッッッ」
バチィと霊夢は壁まで吹っ飛んだ。
さらに、
魔物「グォォォ」
極太の尻尾で魔理沙、早苗、紫を
弾き飛ばす。
早苗「.....!そんな!」
斬られた二つの首がみるみる元に
戻っていく。
紫「...降り出しに戻ったわね。」
魔理沙「恋符『マスタースパーク』」
敵の真横からマスタースパークを
当てて首を全て一気に勝負を
決める魔理沙。しかし


ヒョイ ヒョイ

魔物はあっさりと首を曲げてかわしてしまう。

魔理沙「くっ.....!」



ペタ ペタ ペタ
魔物「シャ⁉︎」
金色に輝くお札から出る鎖が8つとも
首を束ねて固定した。
そのお札を投げたのは、


霊夢「はぁ はぁ やっと捕まえたわよ!」
魔物「ギィィィィィィィィィィ」
魔物は必死に結界を振り払おうとしている。
霊夢「スペルカード発動!
霊符『夢想封印』」
魔物「シャァァァッッッ」
魔物の首は全て吹っ飛ばされ、
残った胴体は光に包まれて消滅した。
霊夢「手間取ったわ。」
魔理沙「強かったぜ!」
早苗「先へ進みましょう!」























〜鏡の女神の部屋〜




パルテナ「あら、来てくださったのね?」
霊夢「来たわよ。」
紫「さあ霊夢、思いっきり暴れて来なさい!」
パルテナ「お客様はあちらの観客席へどうぞ」
魔理沙「おう」
魔理沙達は観客席へ向かい、座った。


リン「それでは、只今より、七神の試練を開始
します!ルールはお互いスペルカードを
使って戦います!物理的な攻撃をしても
構いません!どちらかが倒れた時点で
試練終了です!棄権も認められています!
準備はいいですか?」
霊夢「えぇ!いつでもいいわよ!」
パルテナ「同じく」
リン「それでは........。」
霊夢「.........。」
パルテナ「......。」
魔理沙達「.........。」
リン「よーい」











リン「始め‼︎」



リンの開始宣言と同時に、二人は
すぐさま構える。
霊夢「スペルカード発動!八方龍殺陣‼︎」
いきなり霊夢は八方龍殺陣を繰り出して来た。
大量の弾幕が放たれていく。
パルテナ「スペルカード発動。
鏡符『イリュージョンミラーコート』」
パルテナの持つ杖の宝石部分が青白く光り、
前の方に突き出すと、白く眩い光の
盾のような結界が出現し、
霊夢の弾幕を全て弾き返す。
霊夢「ぐはっ!」
霊夢は自分の弾幕をくらってしまい、
蹌踉めく。
霊夢「何、今の⁉︎」
パルテナ「これは鏡符(かがみふ)イリュージョン
ミラーコート、全てを跳ね返します。」
霊夢「こいつは手強いわね.....。」
霊夢「ハァァァァ」
霊夢は再び弾幕を撃ち込むが
やはり全て弾き飛ばされてしまう。
魔理沙「おいおい!霊夢、大丈夫か⁉︎」
紫「彼女を信じましょう。」
早苗「霊夢さん.....。」

パルテナ「あらあら、もう少し、手ごたえ
があると思ったのに、残念.....。」
パルテナはわざとらしい溜め息をし、
霊夢を煽る。
霊夢「..........。(一体、どうすればあの
スペルカードを攻略できるのかしら?)」

















霊夢「(そうだわ!)」
霊夢は何かを思いついたのか、
突然ニヤリと密かに笑った。
霊夢「さぁ、反撃開始よ!」
パルテナ「掛かって来なさい!」




続く

プリ小説オーディオドラマ