第100話

願いを込めて/95s
5,719
2022/01/07 16:25










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s.coups
s.coups
わぁ、もう新年だって
ほんと早いなㅋㅋ








ふにゃりと笑って

こちらに携帯の画面を見せる。






液晶画面に映る1月1日 0:00の文字。


待ち受けは私の笑ってる写真。





恥ずかしいからやめてって言ったのに…










携帯を取ろうと手を伸ばしたら


その手を取られてぐい、と引っ張られた。






彼の腕の中は

何よりも居心地のいい場所。





自然と頬が緩んだ。

















s.coups
s.coups
今年もあなたが
隣にいてくれること
s.coups
s.coups
それが俺の願いだよ







頬に手を添えて微笑むと


彼はそっと私の唇に触れた。












s.coups
s.coups
今年もたくさん
よろしくな?



























_____________




















jeonghan
jeonghan
あなたねむい?








隣に座った彼が顔を覗き込んできて


きゅ、と鼻をつまんでくる。







時刻は23:50。




年明けよりも眠気が先に来たようだ。






返事よりも先に欠伸が出そう。











jeonghan
jeonghan
いっぱい食べたもんねぇ
jeonghan
jeonghan
あいごぉ、頭はこっち






こくり、こくり




船を漕いでいた私の頭を


彼の肩にもたれ掛かるように優しく動かされて





右手は温かい彼の手の中に。





すぐ側からハニの笑い声が聞こえる。














jeonghan
jeonghan
あなた
今年一年ありがとう
jeonghan
jeonghan
もちろん来年も
一緒に居てくれるよね、








私の頭の上に、こてんと頭を乗せて


その重みを感じながら瞼を閉じる。




返事をするよりも先に


私の意識は夢の中に落ちていった。


















jeonghan
jeonghan
このさきもずっと
あなたのそばにいるから















___________














寒い両手を擦り合わせていると


片手を取られて指を絡ませたあと

そのまま彼のポケットの中に収まった。







もうじきあの水平線から日が昇る。


ことし最初の朝日。







隣を見上げれば

口角を上げて愛おしそうにこちらを見るジスがいた。

















Joshua
Joshua
もうすぐだね






防波堤に座って


じっとその先を見つめた。






燃えたように赤い空。




真っ直ぐ線を引くように

登ってきた太陽が水面と空を割っていく。







ぎゅ、と握りしめた彼の手は


それに応えるように強く握り返した。














Joshua
Joshua
ほんと、
このまま時間が止まればいいのに
Joshua
Joshua
そうしたらあなたと
ずっと二人でいられるでしょ?








空を紅く反射した瞳が

ゆっくりと近づく。





柔らかく笑って反対の手を頬に添えた。


















Joshua
Joshua
ずっと隣にいさせてね

















願いを込めて

















*











ご挨拶が遅くなりましたが

あけましておめでとうございます。



もう2022年だということに、未だ驚きを隠せずにいますㅎ







去年はどんな年になりましたでしょうか。





正直
社会情勢的にプラスなニュースは少なくて

日々苦労されている方のほうが多かったように思いますが、



いい年になった方もそうでない方にとっても

意味のある一年になったはずです。





私個人としても色々なことがあって

何度も何度も新しい感情に出会ったような感じです。



ここでの執筆も

ただの趣味の一環にも関わらずたくさんの方に読んでいただけるようになって

恐縮ながらも有り難い思いです。




これからも

誰かの気持ちに寄り添えるような文章を書いていけたら幸いです。





2022年はもっとたくさんのいいことが

みなさんの歩く先で出会えますように。






暖かい春を待ちましょう。



























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