第29話

何故、そんなにも君は⑥/hiphop+
8,538
2021/03/06 16:39





.








서아
あーー暇すぎる
me
そうだね
서아
せっかくの大学生なのに!
なんでこんなに暇なのさ!




私の家のソファで
ぐだぁとスマホをいじりながら呟くソア。





今は春休み真っ只中。



といっても毎日やることも無く、
スケジュール帳は「バイト」の文字で溢れている







서아
ハニ先輩も
なかなか会えないしなぁ…
me
ふぅん




あれからジョンハン先輩と頻繁に連絡をとっているみたいで、最近はよく2人で遊んでいるみたい。



ただ、先輩が春休みにバイトを詰め込んだらしく
なかなか会えないんだと嘆いてた。





積極的なソアが可愛くて、
ちょっと羨ましい。







서아
そうだ、あなた
me
んー?
서아
ミンギュのサークルの人と遊ぼうよ
me
えーやだよ
서아
いいじゃん〜
서아
せっかくの春休みなのに
遊ばなきゃ勿体ないよ??



ね?ね?

と私の顔を覗き込む。





me
わかったよ…




あれからミンギュを避けてしまってるから

会うの気まずいけど。






서아
カトクしてみよ〜






ふんふんと鼻歌を歌いながらスマホを操作するソアから目を離して、手元のグラスを見つめながら口を開く。



me
でも忙しいんじゃない?
遊んでそうだし、ミンギュ



カラン、


グラスの中の氷が崩れる。







서아
おっ、返事きた
서아
明後日はどうってさ
あなたバイトある?
me
ないけど
서아
え、まってまって
me
どした
서아
その日泊まりでロッジ行くらしくて
一緒に行く?って…!
me
え!?
なしなしなし
서아
いいじゃーん
別に彼氏いないんだし
me
そうだけど…




じゃあ決まりね、


またスマホに向かう上機嫌のソアを横目に
溜息を零した。













.










当日






me
ついに来てしまった




昨日の夜はあまり眠れなくてちょっと寝不足。


楽しみとか、そういうんじゃないけど。





待ち合わせにはまだ時間がある。


気持ちいつもより丁寧にメイクをして服を選ぶ。


気合い入れてるわけじゃないけど まぁハンソルくんとかもいるし、

それなりの格好は しとかないとね。




最後にお気に入りの香水を振って家を出た。










서아
おはよー!
me
おはよ


待ち合わせは大学の前。


ミニスカートに白いブラウスを着た一段と可愛らしいソア。



…私ももっと可愛い格好しても良かったかな。







そんなことを考えていたら
目の前に少し大きめの車が止まった。






mingyu
mingyu
おはよー



運転席に座るミンギュがハンドルに腕を置いてひらりと手を振る。



そして助手席には、




s.coups
s.coups
はよー
me
スンチョル先輩…?
s.coups
s.coups
あれ、言ってなかった?
mingyu
mingyu
あ、
vernon
vernon
あなたヌナー



後ろのドアが開いて見えたのは

にこにこと手を上げるハンソルくんと、






me
っ!
wonwoo
wonwoo
どうも





目が合って にっと口角を上げる、
まるい眼鏡をかけた彼。



うそ、ミンギュ同じサークルだったの……






서아
えっ!ハニ先輩!?
jeonghan
jeonghan
やー
サークル違うけど誘われたㅎㅎ



まさかのジョンハン先輩もいるみたい





mingyu
mingyu
早く乗って〜
me
あ、うん



乗る場所困る……


視線をめぐらせていたらウォヌさんと目が合って

ちょいちょいと私に向けて合図する。




こくこくと頷いて1番後ろのシート、

ウォヌさんの左隣に腰掛けた。














何故、そんなには君は

( これは偶然…? )









.









プリ小説オーディオドラマ