第21話

お泊まり
2,884
2019/07/28 10:44









勇太
勇太
れ〜ん海人〜帰ろっか
廉
うん
海人
海人
はーい!
にぃが休み時間謝りに来た


僕は無理に謝ってることがすぐに分かった


何年兄弟やってると思ってるん?


そんなんバレバレやで?


やから、僕は無理に謝らんでいいと言った
海人
海人
じゃあねー!廉〜神宮寺先輩〜!!
廉
またなー!
勇太
勇太
また明日な!
ここで海人とは分かれる


そして、今日は神くんの家に泊まる
廉
あ、神くん服だけ取りに行ってもええ?
勇太
勇太
うん、じゃあ待ってるよ
廉
すぐに取りに行くから
神くんを待たしてるという思いで、自然と足が早くなる


ガチャ


にぃはまだか…


必要なものだけ取る


横を向くと神くんがいた
勇太
勇太
じゃあ行こっか…って言っても隣だけど
廉
ふふ笑そうやね
ガチャ
廉
お邪魔します
勇太
勇太
いらっしゃい
神くんの家は両親があまりいない


共働きで、二人とも相当エリートやから夜遅くに帰ってきて朝早くに家を出ると前に神くんから聞いた事がある
勇太
勇太
廉、無理しなくていいよ
廉
え?無理なんかしてへんよ?
何言ってるん?神くん


嘘…


神くんにはなんでもバレてまう


でも、家にお邪魔してんのにここで泣いてしまったらもっと迷惑をかけてしまう
勇太
勇太
おいで廉…
と両手を広げる神くん
廉
…神くん、グス…うぅ
僕はいつもそうや


神くんに甘えてしまう


今やって神くんの胸に顔をあて泣いてしまっている
勇太
勇太
よしよし
にぃに言われた言葉が蘇る






紫耀
紫耀
お前がいると迷惑なんだよ!!
紫耀
紫耀
お前がいるからこんなことになってるのまだわかんねぇのかよ!
紫耀
紫耀
他にないわけ?
紫耀
紫耀
俺は廉のこと嫌いだよ








思い出したらもっと悲しくなってまう
廉
グス…分かってた…分かってたのに、うぅにぃが…僕のこと嫌いな事分かってたのにぃ…
勇太
勇太
廉は迷惑じゃない、俺も海人も廉は必要だよ
廉
フルフル、僕はネクタイも締めれんし…グス、1人で起きれんから…うぅ迷惑なんよぉ〜…
勇太
勇太
そんなに自分を責めんなって廉
マイナス思考の僕をプラスにしてくれるのはいつも神くんと海人


それに僕はいつも甘えて結局にぃに迷惑をかけてるんや

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