櫻宮side
署名活動して、なんとか集められた
録音機や写真や動画もまとめて…
明日、土曜日に教育委員会に届けに行く
『はー、疲れた』
女生徒「お疲れ様!どう、校則変えられそう?」
『うーん…なんとか』
女生徒「本当にありがとう!」
『全然大丈夫だよ』
女生徒「そういえばもうすぐ文化祭だよね」
『あ〜、今年どうする?』
女生徒「出し物…」
『無難にカフェとか?』
女生徒「あー、クレープ屋とかはどう?」
『それいいね、被らなそうだし!』
女生徒「いや被るでしょ笑」
『え、嘘?本当に?』
女生徒「毎年人気だよー」
『そうだっけ?笑』
女生徒「もー、たまに天然出るんだから笑」
『天然じゃないよ笑』
女生徒「ていうか知ってる?」
『ん、何が?』
女生徒「毎年3年のお化け屋敷に好きな人と2人きりで
入ってリタイアせずに最後まで行くと恋が叶
うらしい!!」
女生徒「やばいよねー!」
女生徒「○○くん誘いたいな〜」
女生徒「▽○くん誘うわ!」
女生徒「いいね〜!」
恋が叶う…か…
嶺亜くんと入りたいなぁ…
なんて…無理だよな
嶺亜くん人気だし
てかそもそもお化け屋敷無理だし
脅かす意味分からない
心臓止まるよ?平和に行こうよ(?)
女生徒「あなた想像してたの?」
『わっ、いや、なんでも ////』
女生徒「ロマンティックだよね」
『お化け屋敷……か…』
てかお化け屋敷でカップル出来るって
私が校則変えられる前提だよね?
変えられなかったらどうなるの?
ま、いいや
とにかく…明日頑張らなきゃ
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。