嶺亜side
あいつが停学になってから3日後
マジでつまらない。
楽しくない
先公「今日は転校生が来てる」
転校生か…
まっ、どうでもいいんだけどな。
??「どうもぉ、転校生の、原上安奈で〜す♡」
原上「みなさぁん、よろしくお願いしまッす☆」
え、ぶりっこ。
普通にキモイ
てか俺の隣の席なんだけど
ガチでキモイ
香水めっちゃつけてるんだけど…
『せんせー、こいつ香水つけてるんすけど』
先公「原上は問題ない。」
『え?』
先公「彼女は櫻宮と違って優秀な人材だ。以上」
先公「原上はこの後職員室に来い、手続きがある」
原上「はーい!」
ガラガラ
『は?きっしょ』
菅田「あの言い方は無いっしょww」
女生徒「今日で先生無理になった」
女生徒「あなたの事知らないくせに…」
男生徒「お嬢様の口が悪くなるほどやべーぞ」
『あいつ香水臭いんだけど。俺無理。』
矢花「てか絶対先公のオキニだろ」
女生徒「依怙贔屓しすぎじゃない?」
『エコヒイキ?』
本髙「簡単に言って差別みたいな」
『それな、女の闇怖すぎ』
女生徒「あなた戻ってきたらいじめとかないかな…?」
『は?は?は?それだけは許さない氏ね』
大光「落ち着けww」
停学処分から1週間
泣き虫天然生徒会長がと戻ってきた
櫻宮「みんな心配かけてごめんね」
原上「あんた誰?」
櫻宮「初めまして、生徒会長の櫻宮あなたと申します」
原上「生徒会長が停学処分ってヤバ〜笑」
『……』
原上「所詮停学処分されるような人だもんねww」
女生徒「原上さん、あなたは私たちの為に「でも」…」
原上「停学処分になってるのは同じじゃん」
女生徒「…でも!!!」
櫻宮「もういいよ。私がいけなかったから。」
原上「ふっw」
『お前マジでいい加減にしろ』
原上「やだ怖〜い笑」
『ちっ……』
ウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイウザイ
櫻宮side
転校生の方が言ってるのは皮肉にも否定は出来ない
確かにそうだもんね。どんな理由でもダメだよね。
お昼休憩時間
原上「櫻宮さぁん、教えてほしぃところがあるんだけど♡」
『ん、何?いいよ。』
原上「御手洗まで着いてきてくれるかしら?」
『うん、いいよ!』
御手洗
『御手洗はここだね。
あまりみんな使わないかな?』
原上「ならいいわね」
『…確かにいいですかもね。ここの御手洗綺麗ですし』
原上「あんたをいじめるのに」
あ… 気づいた頃には 遅かった
少女漫画とかでよくあるよね
でもいじめられるのは主演だけ
いじめられてる≠主人公
原上「私のパパ校長先生なんだよね〜♡♡」
『凄いですね、』
原上「あんたを辞めさせることだって出来る」
『…はぁ』
原上「正直あんたの内申書は今めちゃくちゃだわw」
『……』
原上「私、嶺亜くんの事好きなんだよね〜」
『…この学校の校則は恋愛禁止です』
原上「私はいいの。あんた見てるとムカつくんだよね」
原上「この前も、嶺亜くんあんたのこと庇ってて」
『…』
原上「あんたが素直にいじめられなければ…」
原上「"嶺亜くんが傷ついちゃうかも♡"」
『っ……』
バコッ
『痛っ!』
原上「前からずっとウザかった。」
バコッ
『なんッで…』
原上「生徒会長でチヤホヤされてるお前が!」
ボコッ
『辞めてッ!!! 』
原上「あんたなんか死んじゃえばいいのに」
『…嫌っ!!!』
原上「そうそう」
原上「そうやってあんたが嫌がってる姿が見たいの笑」
『酷いッ』
原上「もっと苦しめよ!!!」
バコン!
『もう…いや泣』
原上「泣き虫…キモイ。お前の涙なんて誰も見たくねーよ」
『っ……』
原上「毎日放課後ここに来いよ」
『……来なきゃどうなるんですか』
原上「言ったじゃない笑 嶺亜くんがどうなるか…?」
『それは…ダメ』
原上「分かったら来いよ?」
『…はい』
ガタン!
まさかお嬢様高校で虐められるなんて思ってなかった
想定外だわ。
それにしても……本当に痛いわ…
意味がわからない
なんで私がこんな目に…?
ガラガラ
嶺亜「遅かったね…どうかした?」
『別に…』
嶺亜「……」
嶺亜くん、ごめんね
今の私は弱い
この学校を変えられるか以前に…
1人の人間さえも変えられない
無様だ…
なんて弱いんだ…
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。