第35話

三十三話
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2024/09/09 09:05 更新
コハク
さて、リオの所にさっさと行かないとね
久しぶりの地球。私がいた頃よりも遥かに文明が進化してる
コハク
(まぁ……私の天才的な頭脳ならどうにでもなるけどね)
大会会場をうろついていると声をかけられた
自他ともに認めるほど顔が整ってるから声をかけられるのには慣れてるけどまさか女子高生位の子に話しかけられるとは思わなかった
メリア
……あの、すみません
コハク
はい?どうなさいました?
コハク
(うわ…ただの女子高生かと思ったらメルトリアじゃない…あんま好きじゃないんだけど……あの一族)
メルトリアがわざわざ声をかけてくるってことは、オーラが隠せてなかったのか。これは失態だな…
メリア
いえ、大会出場者ではなさそうだったので、気になって
コハク
(まぁ直で正体を聞けるほど無策じゃないか…弱体化してるからでしょうね。今の私でも十分殺そうと思えば殺せるもの)
コハク
あぁ、そうですよね。私は……月詠さんの友人で…大会の様子を見に来たんですよ
言い訳としてはちょっと苦しいけど別に全部嘘じゃない
深入りされて敵対はしたくない。氷花に「学習能力」の存在を気づかせてくれた存在だからね。いくら嫌いな一族の神でも優しくするわ
メリア
そうだったんですね。貴重なお時間をとってごめんなさい
そう言って、その場を去っていった
コハク
(絡まないのが吉とみたのかな…ま、敵対する気は微塵もないからね〜氷花の邪魔をしない限りだけど)
コハク
さて、問題のリオに会いに行きますか〜
コハク
(あ、居た。思ったより早く見つかったな…)
リオ
……まさか、あなたが直々に来るとは思わなかったわ
コハク
まぁね〜…で、単刀直入に聞くけど
コハク
私の氷花に、何しようとしてる?
今できる限りの最大限の威圧を掛けて問いただす
リオ
ふふっ…大丈夫よ。あの子の復讐を助長しようとしてるだけだから
復讐を助長?そんなこと…出来るわけ…
リオ
あなたも思ってたんじゃない?四季氷花は優しすぎる。家族という存在があるからあの中に秘められた復讐心を満足に発揮出来てない
リオ
だから、貴方が求めてるタナトスの情報も満足に得られない。「彼」の情報もね
コハク
っ……
リオ
でも、私が四季氷花の復讐心を増幅させれば復讐の計画は一気に早まる。貴方もそのつもりで力を与えたんでしょう?
私の望みは確かに全て氷花にかかってる。私ができるのはそのサポートのみ
コハク
いつやるつもり?
リオ
本来ならば答えたくは無いが……神を怒らせると怖いからな。教えてやる
コハク
(……氷花……後で、ちゃんと謝らないとね)
コハク
(得たい情報は得られた…ただ……)
私が氷花の中に戻るには氷花に触れる必要がある
コハク
私、氷花がどこの宿にとまってるか分かんないんだけど…
視覚共有できるようにしとけば良かった…
コハク
(あ、でも確か明日は雪花と戦うのよね……丁度いいや、さっきのメルトリアの子のオーラは大体わかったし、明日模擬戦が終わって氷花に着いていきましょう)
あと、メルトリアの子……メリアって名前だっけ?あの子の脳を少し見せてもらいましょう
主の事には興味無いけど、メリアから見た氷花がなんなのか見させて貰うとしましょうか
コハク
(さて、じゃあ今日のところは私の能力で……)
コハク
(あ、なんか……知ってる気配が…)
月詠 白鳳
気付いたってことは、俺の幻覚じゃなかったわけか
コハク
うわ…まさか一番見られたくない奴に見られるとは思わなかった
月詠 白鳳
で、わざわざ何しに来た?アイツなら……
コハク
彼のことなら私で充分だって言ったでしょ?私には私なりの考えがあるから白鳳如きが邪魔をしないでくれる?
月詠 白鳳
……分かってる。俺がいくら足掻いたってお前には勝てないからな。ただ、一つだけ言っておく
月詠 白鳳
「アイツ」は別にあっち側に堕ちた訳じゃない。いい加減分かってくれ
そう言って白鳳は帰って行った
コハク
……知ってるよ。そんなこと
コハク
私が聞きたいのは……そんな事じゃ……ない
コハク
(もういいや…そろそろ適当に空間を生み出して休憩しないと…姿を維持するのは疲れるから…)
コハク
実現支配・空間の実現
明日は無事に氷花の所まで帰れるといいけど…

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