第6話

カナヲ
1,128
2020/01/26 03:39
 クローゼットに洋服たちをいれていく作業はとてと面倒くさい。だけどさっき善逸くんがアイスくれたから頑張らなくちゃね!
 青系はこっちで……赤系はあっち……。
クローゼットや引き出しに服をいれるときは色のグラデーションを意識するととても綺麗な入れ方になるんだ。お母さんが言ってたなぁ…。
 受験で一生懸命だったから家事はお母さんに任せっきりだったな。ごめんね。洋服も全部お母さんが管理してくれてた……。
 お母さん、見ててね。
私、あなたは自立した女の子になるから!応援してね。
お母さんみたく素敵な女性になるからね。
コンコンコン
 ノックだ。誰だろう?
カナヲ
私。入っていい?
あなた

うん!

 カナヲちゃんだ。エプロン姿のカナヲちゃんはとても大人っぽくて素敵だった。
カナヲ
わぁ、クローゼット
グラデーションにしてるんだ
あなた

そうなの。
亡くなったお母さんがよくしてて

カナヲ
そんなんだ
 カナヲちゃんは遠くを見つめるようにして言った
カナヲ
私たち似た者同士だね
あなた

……え?

カナヲ
ううん。なんでもない!
ご飯できたから食べようよ夜ご飯。
今日は歓迎会だよ
あなた

あ、ありがとう!!

 似た者同士……ですか

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