慎司side
亮多やあなたはどうなったんだ?無事なのか?
一つ一つの病室を見て二人を探しながら一人で暗い病院の廊下を歩く
あっ…、
No.side
No.side
と言ってあなたを守るように抱きしめる亮多
慎司は二人の元へ近づき、亮多の腕を掴んで引っ張る
慎司は軽音楽部の部室から慎司たちのバンドが初めて学祭の日に公の場で歌ったステージ、
そして根間さんの店にまで二人を連れまわし記憶を取り戻そうとした
No.side
慎司たちは米軍基地と沖縄を隔てるフェンス沿いを歩いていた
あなたと亮多は顔を見合わせて
慎司は気づかず歩いていた
二人はもう一度
今度は聞こえたが内心何も覚えてないことにムカついていたので慎司は無視をした
慎司はハッとして振り返る
そこには微笑んだ二人が居た
二人はわざとさっきのバンドの”運命を狂わせた”交差点で言った言葉と全く同じ言葉を言った
とドヤ顔でいう二人
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。