第4話

Songs.Ⅰ
388
2022/10/16 05:28
慎司side
亮多やあなたはどうなったんだ?無事なのか?
一つ一つの病室を見て二人を探しながら一人で暗い病院の廊下を歩く
あっ…、
譜久村慎司
譜久村慎司
亮多…!あなた…!
譜久村慎司
譜久村慎司
二人とも無事だったのかぁ…よかったぁ…
二人
…誰、?
譜久村慎司
譜久村慎司
え、?
真栄城亮多
真栄城亮多
お前、誰だよ
No.side
亮多母
記憶が?
医者
交通事故の衝撃によってどうやら記憶の一部がなくなったみたいです。
亮多母
記憶喪失…って二人ともですか、?
医者
はい
医者
救急外来で一通り見たんですが、身体の方は大丈夫です。
医者
頭部CTも撮ったのですが特に致命的な出血はありませんでした。
医者
ただ…記憶の一部に障害をきたしているみたいですね…
亮多母
それは…
亮多母
その記憶は戻りますか?
医者
分かりません。通常なら脳震盪のうしんとうなどで一時的に飛んでいるだけと考えられるんですが…
医者
お二人の場合はーーーー。
No.side
譜久村慎司
譜久村慎司
いや、何言ってんだよ、俺だよ?慎司だよ
真栄城亮多
真栄城亮多
誰なんだよ
と言ってあなたを守るように抱きしめる亮多
慎司は二人の元へ近づき、亮多の腕を掴んで引っ張る
真栄城亮多
真栄城亮多
なんなんだよ!
譜久村慎司
譜久村慎司
ちょっと来い
(なまえ)
あなた
え!?
真栄城亮多
真栄城亮多
は!?
譜久村慎司
譜久村慎司
いいから!
慎司は軽音楽部の部室から慎司たちのバンドが初めて学祭の日に公の場で歌ったステージ、
そして根間さんの店にまで二人を連れまわし記憶を取り戻そうとした
No.side
慎司たちは米軍基地と沖縄を隔てるフェンス沿いを歩いていた
あなたと亮多は顔を見合わせて
二人
…慎司
慎司は気づかず歩いていた
二人はもう一度
二人
慎司
今度は聞こえたが内心何も覚えてないことにムカついていたので慎司は無視をした
譜久村慎司
譜久村慎司
(あれ、?今、コイツら…)
慎司はハッとして振り返る
そこには微笑んだ二人が居た
(なまえ)
あなた
ねぇ!LiSAを私たちのライブに呼ぼうよ!!
真栄城亮多
真栄城亮多
あ!学祭だ!学祭に呼ぼうぜ!
二人はわざとさっきのバンドの”運命を狂わせた”交差点で言った言葉と全く同じ言葉を言った
譜久村慎司
譜久村慎司
お前ら…
二人
いい案だろ?/でしょ?
とドヤ顔でいう二人
譜久村慎司
譜久村慎司
お前らマジでさぁ…
真栄城亮多
真栄城亮多
へへっ…
譜久村慎司
譜久村慎司
バカ、何笑ってんだよ…
真栄城亮多
真栄城亮多
おお…悪かったって
譜久村慎司
譜久村慎司
何忘れてんだよ。二人して
(なまえ)
あなた
ごめんって笑
譜久村慎司
譜久村慎司
ったく、ふざけんなよ…
二人
…ごめん笑

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