目を開けたらそこは病室だった私は一週間意識不明だったらしい
周りを見渡したらみんな何故か今にも泣き出しそうな顔でこっちを見ている
なんでかなと思いながら病室の違和感に気がつくみんないるのに
何故か君だけいなかったから
なーくんが今にも泣きそうな声で…
みんなは黙って私から目を逸らした
私は泣き叫ぶ事しかできなかった
私が悪いのに誰も私を責めようとしなかった
私は「ごめんなさい」しか言えなかった
美夜は意識不明で目が覚めたとしても助からないと
医者に言われた
私は退院してから毎日美夜のお見舞いに行った
けどある日美夜の病室に行った時そこに
美夜はいなかった
そして美夜の寝ていたベットには一輪の花があった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!