第2話

stnn
435
2019/02/27 16:29
一応初めての試み、

25時間リレー生放送が終わった


配信上ではメンバーも眠いとか寝たいとかほざいてたけど、実は配信やりたくて、リスナーのみんなとおしゃべりするの楽しくて、

その上、リレーのあとの寂しさは異常じゃないわけで。


俺はついに枠を取った。










n side












実は配信取った理由はまだあって、

その理由が決め手で配信を取る決意をした。


自分が話したいことも決まっていた。

話す勇気も出た。

でも、胸のドキドキだけはおさまらなくて。



自己暗示をかけるようにBGMを優しい感じのやつにした。


リスナーさんも今日は雰囲気が違うって悟ってくれて、疲れてるのかな、なんて言ってる人もいた。


でも、違う。



今から俺が話すこと。それはリスナーさんについて。


今まで我慢できてたことも、ついに我慢できなくなった。


誰にも相談できずに、ずっと一人で抱え込んで、


遂に今日、爆発した。









口を開く。

最初は少し笑えるような感じで、だんだん真剣な感じに持っていこうと段取りはちゃんと取っていた。

その計画は上手くいって、だんだんしんみりしてくるような空気感に包まれていく。

話していくうちに自分が発する音で悲しくなってきて。

ついに。




目から1粒の涙が零れた。





自分が配信上で泣いたのは初めてって言うぐらいで。

悟られないように眼鏡をそっと取って、マウスの横に置いた。







怖かった。


こんな自分は認められないんじゃないかって。


こんなことで悩むのは俺だけなんじゃないかって。


俺は自分のイメージを、崩さないように、崩さないようにって生きてきた。


強がって、泣いて。

また強がって、泣いて。



怖くなってふとコメント欄を見た。

これで色々言われてても、配信を切るつもりはなかったけど、そんなことを考えたらやっぱりゾッとする。


リスナーさんはみんな黙って頷いて、俺の話を聞いてくれていて。



その優しさに包み込まれるように泣いた。

声は頑張って抑えてたけど、多分みんな分かってるだろう。


俺の気持ちを理解してくれて、

その上慰めて、良くしていこうよ!って言ってくれて。



俺達の今までの努力が報われる感じがした。




間違ってなかったんだなって、


これで良かったんだなって。



コメント欄には

すとぷりのおかげで救われた

頑張ってくれてありがとう

たくさんたくさん感謝の言葉が綴られていた。


でも、感謝をするのはこっちの方で。




「ありがとう」




声にした。

声になった。

声にできた。




泣いて、泣いて、泣きじゃくった。



久しぶりにこんなに泣いたなって思えるほどに。





そして、改めて

すとぷりメンバーも

リスナーさんも

大好きだなって感じた。





時間も時間なので、そろそろ枠閉じて風呂入って寝ようって思った。



枠を閉じて、ネットから関係を断つ。

脱力感がすごくてベットにダイブして、また少し泣いた。


気持ちの整理がついて、風呂に入ろうとした時、



~~♪




部屋の中にインターホンの音が鳴り響いた。

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