第4話

入学式
590
2018/06/18 08:07
~ちあき~



ドタドタドタドタドタドタドタドタ
ばたん!

ギリギリセーフ!!!!


もちろん入学式開始一分前に
滑り込んで体育館に入場してきた私たちに視線は釘付けな訳で。




コソ(ねぇ!みて、あの人かっこいい!
隣のひと彼女かな?お似合いだね!)



はい?ちがうよちがうちがう





(おい、かわいいじゃんあの人!

ほんとだ!あ、あの人付き合ってるっぽいね)




わーすごいねにっしー、男子からもモテてる
だれも私についていってないな、





「うぅわ。こいつどんだけ鈍感なんだよ」




ふぇ?
も、もしかして声に出てたの!!


なんかにっしー隣でクスクス笑ってるし?!


そして、とてつもなく注目されているような







『こらー!そこ!座りなさい!』




私たちは一番後ろに座った。







瞬間


『ねぇ!君、名前なんて言うの?』
『隣のひと彼氏???』
『どこ中?』



質問攻め、


もぉ今疲れてるから寝たいのに!!
なんて横目でにっしーを見ると、私と同じ状態で、




クス





笑ってしまった

しまった。




なんて思ったらもう遅くて、









ばーか



なんて口パクで言うもんだから
何て言うか、なんか




心臓がきゅっとなった。









入学式は進み

『生徒代表 與真司郎』


生徒代表のアナウンスが流れた。
誰だろうと、見ると、






うわぁ





彼はとても整った顔をしていて


なんというか爽やかで


すごくかっこよくて


新鮮オーラみたいなのを出していた




ぱちっ







あれ?今一瞬目があった??













なんか








この人かっこいいな。

そんなことを思った入学式であった

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