第22話

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2019/04/19 22:34
伊野尾慧
伊野尾慧
おやすみ〜
八乙女光
八乙女光
おやすみなさい
深瀬慧
深瀬慧
おやすみ
知念侑李
知念侑李
おやすみー
あなた〜

みんなどんどん寝ていく。

けど、私は寝る気にはなれなかった。

ベットに入っても目が冴えて寝れない。


仕方ないから

私だけ起きていることにした。

この時の私は、まだ余命1週間という鎖に縛られていたから

寝るのが怖かった。

かと言って起きているのも怖かった。

特に、みんながどんどん寝てしまう時は

1人だけ残された感じがして恐怖が襲う。

あなた
あなた
うッ……

ベットの上に1人で静かに泣いていると

ベットが軋む音がした。


そして、私を優しく抱きしめた。

驚いて顔を上げると___














あなた
あなた
涼介……

涼介が心配そうに私を抱きしめていた


山田涼介
山田涼介
あなた……

大丈夫?なんで泣いてるの?

そう、優しく囁かれるから

私は泣きながら思っていたことを全て吐き出した。


寝るのも起きていることも怖いという事。

誰かと付き合うと相手が辛い思いをしてしまうこと。

涼介はその間黙って

私の背をさすって聞いてくれていた。

しばらくして、私が落ち着いたのを確認すると

涼介は抱きしめたいた手を緩め

私の手を握った
山田涼介
山田涼介
ね、あなたにひとつ言っておきたいんだけど


そう言って一呼吸おいて話し出した
山田涼介
山田涼介
俺は、あなたじゃないから
今、あなたが辛いこと悩んでいることなんて分からない。
だけどこういう風に吐き出してくれることで分かることもあるんだ。

それにね、付き合って後悔することなんてないよ、絶対。
幸せは一瞬でその後に苦しい人生だとしても
俺は今この瞬間が愛おしい。

そう言ってニコッと笑った。
山田涼介
山田涼介
俺なら、どんな事があっても
あなたを悲しませない。
大切にしてみせるよ。
あなた
あなた
……うん。

この後、涼介が一緒に寝てくれた。

その日は寝る前も起きた時も怖くなかった。

むしろ幸せだった。

だから私は涼介と一緒にいることを選んだ。

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