私は安達 陽実
陽実でひみって読むの
めっちゃ変わってる名前って自分でも思う
それを気にするくらい
今日は大事な日
今日は、私が行く中学校の入学式
校長の長ーい話が終わって
1の1の教室に戻ろうとしていたとき
どんっ
男の子と肩がぶつかった
「いってーな、前見て歩けよ!」
やっば、これって喧嘩売られてる?
私前みてたし!
「そっちこそ、気を付けてよ!
私はちゃんと前みてましたけど?」
そこで、私は気がついた
やばい、、、
この人髪が茶色い
もしや、ヤンキー?
カツアゲされる?
でも、相手がヤンキーだろうが
関係ない
売られた喧嘩は
200倍にして返す!
「あのさ、、、」
ヤンキー?が口を開いた
「やっぱ、ごめん
俺の不注意だった」
うそ!
ヤンキーが謝った!
絶対しめられると思ったのに!
「私こそ、ごめんなさい」
私も一応謝っておく
「じゃあな」
ヤンキー?はとことこ歩いていった
「陽実ー!」
「なに?あい」
この子は親友のあい
運動以外なら、基本なんだって
できる
「さっき、永井くんと話してなかった?」
永井くん?さっきのヤンキーかな?
「しゃべったけど、、、」
「大丈夫だった?」
「え?」
「永井くん、怖いって有名だから」
「そう?私は優しい人だと思う」
私は気がつけば
永井っていう人が気になり始めてた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。