少し広い鉄格子に囲まれている紫髪で翡翠色の目をした私と歳が同じくらいの少年だった。
少し近付くとギッと睨まれる。
実験体と聞き、驚いて大声を出すと少年の肩が大きく揺れた。
挑発するかのようにレオスさんはクスクスと笑う
呆れて紫髪の少年に話しかける。
驚かせないように小さめの声で話す
やっぱ喋らないかー。なんて思いながら頭上を見てみる。そこには1と書かれていた。
刀也くんの頭上で何かが動いた気がした。頭上を見て見ると2と書かれている。
もう一度呼ぶと3。
褒めると5と着々と頭上の数字は増えている。これは一体何の数字なのか。
満足度?不快度?
でも照れてるし悪い数字ではないみたい。取り敢えずひたすら褒めよう。
ご飯を置いてレオスさんが居なくなっている。
まぁいいか。
ズルズルと液体を啜る刀也くんの頭上を見る。
20に数字が上がっていた。意外とちょろいのかもしれない。
ご飯に食べることに夢中なのか返事はない。
私は部屋を出て、レオスさんを探すことにした。
奥からレオスさんのヘルプの声が聞こえる。
聞こえる方へと急ぎで走る
下から聞こえると思い下を向くと大量の本と硬い床に挟まれてべしょべしょと泣いているレオスさんがいた。
レオスさんの上に乗っていた本を全て退かす。
レオスさんは私の両肩を掴んだと思ったら床に落ちた分厚い大量の本を漁り始めた。
散らかった床に躓きながらも小走りで行くレオスさんを急いで追いかける。
しばらくすると刀也くんと同じ時のように鉄格子に囲まれている青年がいた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。