第18話

18 熱のせい
2,562
2020/04/30 08:14
しょうやside


帰ってもあなたがいない。

あれ、部屋に戻ったのかな?




あなたの部屋のドアを叩く
しょうや
しょうや
入るよ?
あなた

うん

あなたがこっちに歩いてきた
しょうや
しょうや
これ、はい。
飲み物がいっぱい入った袋を渡す

あなたの好みがわからなくて、
あらゆる飲み物を買ってきた
しょうや
しょうや
ごめん、なにが好きかわからなくて。
あなた

ありがと、しょうや。
こんなにいっぱい

すこし笑ってくれた
しょうや
しょうや
じゃあ、いくね、
お大事に。
あなた

あっ、待って。



部屋を出ようとすると
あなたに腕を掴まれる。


あなた

昨日はほんとにありがとう。
服も、借りちゃったみたいで

しょうや
しょうや
ううん、ぜんぜん。
でも倒れるまで頑張っちゃだめだよ。
びっくりしたんだから。

ふふっと笑いながら頭を軽く触る。
あなた

//////

あなた、照れてる…









しょうや
しょうや
え…?









ギュッ











不意にあなたが抱きついてきた。







あなた

ごめん、ちょっとだけ、、、いい?












返事はしなかったが、
あなたの小さな体をギュッと抱きしめかえした。


あなたの頭を撫でる。


心臓の拍動が体中に響いてる。


























どれくらい経っただろうか。
あなた

ごめんね、、しょうや、、
私、熱で頭おかしくなってるのかも、、
ちょっと休むね。

しょうや
しょうや
う、うん//////
しょうや
しょうや
よく寝て、ゆっくり休んで。
じゃあね。
あなた

ありがと。

これ以上ここにいたら、ほんとに僕もおかしくなる。

足早に部屋を出る。





これは熱のせい、だよね。















あなたside



あなた

やっぱり頭おかしいみたい…

しょうやに衝動的に抱きついてしまった。

恥ずかしい…

私なにやってんだろ。


とにかく寝よう!

寝ればきっと、元に戻る!!

これは熱のせいだ。









少し寝ていると、れんくんとじゅんきくんがおかゆを作って来てくれた。

じゅんき
じゅんき
きまちゃんから聞いたで。
あなた、心配させんといてや〜
早く治すんやで!
れん
れん
ゆっくり食べなぁ?
あなた

ありがとう。
れんくん、じゅんきくん、、


なんでみんなこんなによくしてくれるんだろう。

ほんとに優しくて、あったかくて、

ここに住めて、幸せなんだなぁ。














とにかく今は、早く治して正気に戻ろう。

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