そうだ、今日は豆ちゃんにお勉強教えるんだった!
一階の大きな机で明日の抄読会の資料を作りながら
豆ちゃんがくるのを待つ。
豆ちゃんが横の椅子に座って、宿題を始める。
クルトガ使ってるんだ、懐かしい。
数学なんて久しぶりだけど、
なんとなく覚えてる知識で
なんとなく教えられた、かな?
豆ちゃんは頭がいいみたい。
新しい知識をすっと次の問題に活かせる。
豆ちゃんの頭を撫でる。
顔を赤くして、それからふっとよける豆ちゃん。
ごめんごめん、
だって、本当に可愛い。
そう言うと豆ちゃんはあなたの体を自分の方にグイッと寄せて抱きしめる。
抱きしめる力はだんだん強くなる。
まめちゃんの心臓の音がすごく聞こえる。
耳元でそう言うと、あなたをふぁっと離す。
そして何事もなかったかのように勉強を続ける。
びっくりした、、、
今のは何??
ぼーっとしてると
上の空な返答しかできない。
でもたくみくんが来てくれて助かった。
豆ちゃんとこのまま2人は気まずい、
と、思ってたけど、
そのあとは普通に質問してきて、
スラスラ宿題を終わらせていく豆ちゃん。
誰か教えて!!
どういうこと???
まめside
ちょっとやりすぎたかな。
我ながら、ちょっと強引なことをしてしまった…。
でも、しっかり伝わっていて欲しい。
俺も男だよ?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。