第33話

私の想いと君の想いが重なる日
576
2020/06/14 06:44
あなた

ただいまー

ウジ
ウジ
おかえり。
丁度、宿舎に戻る頃にはVライブを終えてリビングでジフンはゆったりとしていた。
あなた

あれ?皆は?

ウジ
ウジ
部屋にいるっぽい
あなた

ふーん?ちょっと遅くなっちゃってごめんね!ご飯は食べた?

ウジ
ウジ
軽く食べた
あなた

そう?良かった。あんまりご飯って程のものは準備してなくって、お酒のおつまみ位しか買ってきてないから(笑)

ウジ
ウジ
いいよ全然。
足りなかったら頼めばいいし
あなた

そうだね!

私はリビングの机に買ってきたワインを置き、ワイングラスを取ってきた。
あなた

ディエイトくんにオススメしてもらったワインなんだよー。
あ、あとね?つい最近私の親から誕生日だったからってわざわざ韓国までプレゼント送ってくれたんだけど、その中にこれが入ってて…日本酒なんだけど、ジフン飲んだことある?

ウジ
ウジ
実際に飲んだことはないな…
あなた

家にあっても誰も飲まないからって送り付けられてきたんだけど、私も1人で日本酒は飲まないから…(笑)量も量だし後で他のメンバーも呼んで飲もう!

ウジ
ウジ
そうだな
あなた

さ!まずはワインからだね!

私は2つのグラスにワインを注ぎひとつをジフンの目の前に置いた。
あなた

ジフン、センイルチュッカヘヨ〜!

ウジ
ウジ
カムサハムニダ〜
グラスを合わせてワインを口に含む。
あ、やっぱり美味しい…。
あなた

ジフンは今日ずっと作業してたの?

ウジ
ウジ
うん。もうカムバックまでも近いしねー
あなた

リリース来年の1月下旬頃だったっけ?

ウジ
ウジ
そうそう。ちょうど後1曲レコーディングが残ってるんだ
あなた

結構ギリギリまで粘って制作もしてるんだね

ウジ
ウジ
拘りたいからさ。
あなたもそうじゃん?
あなた

まぁ、確かに…今回のシングルはちょっと予定カツカツにしすぎたけどね…納期間に合わないかと思ったよ(笑)

ウジ
ウジ
来月だもんな?日本に帰るの?
あなた

そのリリースイベントとかの期間だけね。
仕事はもうこっちでやりたいなと思って!
プレディスさんにお世話になる方がスムーズに仕事できるし…メンバーの子も皆韓国人だしね

ウジ
ウジ
良かった…あなた日本に帰っちゃったら、皆も寂しがるから。
あなた

ジフンは…?

ウジ
ウジ
え?
あなた

ジフンは寂しいと思ってくれる…?

こんな聞き方はせこいのかもしれない…だけど寂しいと思ってくれてると良いなと思って、思わず聞いてしまった。
ウジ
ウジ
…勿論、寂しいよ。
ずっと居て欲しいと思ってる。
あなた

本当…?嬉しいな…。

ウジ
ウジ
うん。あ、ピアス付けてくれてるんだ?
あなた

うん!可愛いからよくつけてる!
あ、そうそう。ジフンにプレゼント買ってきたの。

買いたてホヤホヤのプレゼントを袋ごとジフンに渡す。
あなた

気に入って貰えると良いなーと(笑)

ウジ
ウジ
開けていい?
あなた

うん。

ジフンはラッピングを解いていき箱の中に入っているケースを取り出し開けた。
ウジ
ウジ
腕時計だ…!いいね。かっこいい!
あなた

お店の人と1時間くらい話し合って決めたの、何個か私も選んだんだけどなんか微妙で…結局お店の人にオススメされたやつが一番ジフンに似合いそうだったからこれにしたんだ!

ウジ
ウジ
ありがとう。嬉しいよ!
あなた

良かった、気に入って貰えたみたいで(笑)
こうやって男性になにかプレゼントをするって初めてだから、何をあげたらいいのか分からなくて…

ウジ
ウジ
あなたから貰えるものなら何でも嬉しいけど…
あなた

なら良かった…(笑)
あ、そうだケーキもあるのすっかり忘れてたや!取り分けるね

ウジ
ウジ
ありがとう
ケーキも取り分けて暫くたわいもない話をした。

やっぱりジフンとは話が尽きないな。
一緒にいて心地がいい。よく笑ってくれるジフンはとても可愛らしかったし、仕事の話になると凄く真剣な眼差しになる。そんな姿はとても格好良い。
やっぱり、
あなた

好きだな…

ウジ
ウジ
え…?
あなた

えっ…?えっ!?

あれ?ジフン何の話してたかな?
私さっき頭の中で考えてたつもりだったのに…声に出してた!?どこから声に出てた??
ウジ
ウジ
何が…好きなの?
あなた

えっ…えっと…ジフンと話するのやっぱり楽しいなと思って…一緒に居て居心地いいし好きだなって…

いやほんと何話してた?何の話してた?
いや、何で私馬鹿正直に言っちゃってるの?
ウジ
ウジ
それは、俺期待していいの?
あなた

期待…?

ウジ
ウジ
あなたが俺のこと好きだって、期待していいの?
あなた

えっと…その…

ウジ
ウジ
俺はあなたの事、好きだよ。
なんて真っ直ぐな目をして言うんだろう。
ジフンの目を見るだけでもう逃れられない気がしてくる。

この真っ直ぐな目が好きなんだ。
意思の強い男らしいでもふとした時に見せる可愛らしい表情も全部、出来ることなら独り占めしたい。

そんなジフンが私のことを好きだと言ってくれているなんて、夢のようだ。
あなた

私も…ジフンの事好きだよ。

ウジ
ウジ
それは、仕事仲間として?
それとも俺と同じ恋愛感情として?
あなた

…恋愛感情として…
1人の男性として、好きです。

ウジ
ウジ
じゃあもう言ってもいいよね?
あなた

……?

ウジ
ウジ
あなた…俺と付き合ってくれませんか?
嘘でしょう?と言いたくなった。
何で私なんか?言いたいことは沢山あった。
でもそんなことよりも、ジフンが私に好きだと伝えてくれた事、付き合ってくれませんかと言ってくれたことがこの上なく嬉しくて幸せで…
あなた

はい、お願いします…。

ウジ
ウジ
あーどうしよう!夢じゃないよな?
あなた

それ、私のセリフ…

ウジ
ウジ
な、なんで泣いてるの…
あなた

いや、なんか分からないけど…嬉しくて

何故か分からなかったけど、でも嬉しくて私は韓国に来て2度目の涙を流した。
ウジ
ウジ
なんか…ごめん。今日言うつもりではあんまりなかったんだけど…あなたと話してたらもしかしたらあなたも少しは俺に興味持ってくれてるのかなと思って。
気づいたら言っちゃってた
あなた

謝ることじゃないよ。
寧ろ言ってくれてありがとう。嬉しかった。そういう真っ直ぐな所が好きだよ

ウジ
ウジ
お、おう…
あっ…照れてるな。
目を合わせてくれなくなった。

そんな姿も愛おしくて、またそんな彼が今この瞬間から彼氏になったというのがまだ実感出来なくて、私はずっとドキドキしたまんまだった。

*****

暫く互いに恥ずかしくて喋らずワインだけひたすら消費していた時、突然ジフンが席を立ってリビングの入口へと向かった。
ホシ
ホシ
(おい、押すなよ!?ムリムリ痛い!痛いから!)
ジョンハン
ジョンハン
(話聞こえないんだもん!何言ってるのあの2人)
スングァン
スングァン
(好きだってウジヒョン言ってたよ…!!)
ドギョム
ドギョム
(えっ!?遂に!?遂に告白したの?)
ジョシュア
ジョシュア
(あなたヌナは?なんて答えたの!?)
ウジ
ウジ
おい、コソコソ何やってんだ?
SEVENTEEN
SEVENTEEN
あーーー
ホシ
ホシ
見つかっちゃった…
ウジ
ウジ
いつから居たんだ?
ジョシュア
ジョシュア
結構…最初から…
スングァン
スングァン
だって!あなたヌナと二人でだけで誕生日のお祝いとか!卑怯ですもん!
ジョンハン
ジョンハン
俺は面白いもの見れるかなと思って
あなた

あれ…皆さん来てたんですか?

ウジ
ウジ
来てたも何も…ずっと見られてたって
あなた

えっ……そ、そんな!

ドギョム
ドギョム
付き合うの?2人は遂に付き合うの?
ウジ
ウジ
だったら何だよ
スングァン
スングァン
うわぉぁぁあ!!僕のあなたヌナがっ!!
ジョンハン
ジョンハン
やーっとだーー!長かったー!
ホシ
ホシ
ほんと、もどかしかったねぇ。
ウジヤー良かったねぇ…
ウジ
ウジ
うるせー
あなた

えっと…あのー。とりあえず、みんなで飲みますか?日本酒あるので…

SEVENTEEN
SEVENTEEN
飲むー!
こうしてジフンとの二人の時間(そもそも2人ではなかったようだが)は終わり、コソコソ見に来ていたメンバーを含めてのジフン誕生日会が改めて始まった。

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