第42話

Flower40 【ラウール③】
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2021/02/23 22:29
ラウール
ラウール
でも、今日の撮影めちゃくちゃ楽しかった(≧∇≦)
あなたの名字さんにも会えたし
(なまえ)
あなた
私に?
ラウール
ラウール
僕ね、ずっと会いたかったんだ、君に\(^^)/
それが素直な気持ちだった。

佐久間くんの想い人だから、って言うのが一番の理由だけど(^-^;💦

この前、佐久間くんの背中を押したことが無責任にならないように、出来るならお手伝いしたかったから。


(なまえ)
あなた
えっと、こういう時はやっぱり、ありがとう、かな?♡( ᵕ̤ૢᴗᵕ̤ૢ )♡
はにかんだ笑顔が僕の胸を締め付ける。
ラウール
ラウール
(………なんだろ、この感じ)
(なまえ)
あなた
私、その…【会いたかった】とか言われたことなくて、なんて返すのが正しいかが分からなくて;;(∩´~`∩);;
彼女は戸惑うような素振りで、グラスのストローをそっと回す。
ラウール
ラウール
正解なんてきっとないから。
思ったままを答えればいいと思うよ。
それがきっと正解(*'▽'*)♪
僕の言葉に彼女は一瞬目を見開いた。
そしてすぐ、((( *艸))クスクスと笑い始めた。
ラウール
ラウール
あなたの名字さん?
(なまえ)
あなた
ううん。
ラウールくんって優しいなあ、って思って。
ラウール
ラウール
優しい?
(なまえ)
あなた
うん(〃▽〃)
それに素敵な考え方、する人だね。
ラウール
ラウール
そっかなぁ。
…でも、あなたの名字さんにそう言われるのは嬉しいかも(灬ꈍ ꈍ灬)ポッ
2人の空間がすごく居心地がよくて、時間が経つことなんてすっかり忘れて…。
通りに人が増え始めてようやく携帯を開いた。
ラウール
ラウール
もうすぐ17時なんだ。
なんかもう少し話してたいなぁ。
テーブルに伏せ、顔だけ上げ、そう呟いてみせる。

すると、彼女はそっと僕の髪に触れ、こう告げた。
(なまえ)
あなた
私も楽しかった(^^)

またゆっくり話しましょ
ラウール
ラウール
いいの?
(なまえ)
あなた
はい(o^^o)
ラウール
ラウール
じゃあ、LINE交換しよ(*゚▽゚)ノ
交換し終えると彼女は席を立った。
(なまえ)
あなた
じゃあ、ラウールくん、そろそろ行くね。
また。
ラウール
ラウール
バイバイ(´ー`)/~~
彼女を見送り、僕は飲みかけのコーヒーに口をつけた。


佐久間くんの為に知り合いになったのに、
1人になって、ゆっくりと胸を埋めるのは
2人でいる時の居心地の良さだった。

年上っぽくなくて、僕を年下扱いしない。
僕の髪に触れたあの感覚を愛しく感じ始めた僕が居たのだった。

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