第63話

63
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2019/07/21 13:30







次の日





また毎日の日課である宿題を渡しに行く。
あなた
あなた
失礼します










先生は机に頰杖をついて眠っていた。
あなた
あなた
先生…?

反応はない

あ、そうだ!とおもむろにスマホを取り出し

写真を撮った。







カシャっと音を出してしまったが、まだ寝ている。




撮った写真を見返していると

手首に違和感を感じた。











あなた
あなた
っ!?
パク先生
パク先生
何してんの?

寝起きと思えないほど、はっきりとしている


あなた
あなた
なにもしていません
パク先生
パク先生
ふーん、じゃあ見せて
あなた
あなた
いや、それは…
パク先生
パク先生
なに?
あなた
あなた
その…







先生の上目遣いは女の私よりも

他の女性よりも魔力があった。




そんな魔力にかかると嘘なんてつけなくて…

















あなた
あなた
写真撮りました…
パク先生
パク先生
だよね、ってことで貸して
あなた
あなた
ってことで、じゃないですよ
パク先生
パク先生











差し出された手に恐る恐るスマホを置くと

先生はパパッと何かを打った。











パク先生
パク先生
はい
あなた
あなた
何したんですか?
パク先生
パク先生
連絡先入れた
あなた
あなた
えぇ!?

確認しようとしたら、焦って発信ボタンを押した。











あなた
あなた
わあああああ!!

すぐに切ったけど、、遅かった…


パク先生
パク先生
何してんの笑
まぁ俺の方に番号入ったしいいか
あなた
あなた
すみません…
パク先生
パク先生
いいよ、何かあったら電話して









それに頷いて倉庫室を出た。

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