えーっと……
ここどこ?
知るかよ…
スマホから出た光によって、私たちはこの異次元みたいな所に転送されていた。
いやここほんとにどこなの???
見渡す限り真っ暗で、ギリギリ人の顔が判別できる程度。
果てしなく空間が広がっているように見えるけど道があるのかは分からない。
とりあえず動こう。そうでもしないと何も起きないだろう
まあそうだけどさ…何かあったらどうするんだよ
…って!!
絵名いねぇじゃん!!
え!?…あ!瑞希もいない…!
周りがよく見えなくて気付くのが遅れた。
彰人のお姉さんと瑞希がいなくなってる。
どうしよう…
と、とにかく脱出するんだ!うじうじしてたって仕方ないだろう…!
でも…
はぁ…ほんと最悪
えむ達とは会えないし変なとこ飛ばされるしおまけに人が消えるって…
不思議だね…なんなんだろうねこれは
司先輩の言うことに文句を言いつつも納得をしていたので少し歩を進める。すると…
きゃっ!?
どうした、白石
なんか蹴った…
む?これは…箱?
私が蹴ったものを拾い上げ、みんなで確認する。
確かに、箱だ。手のひらより大きいくらいの。
よく見えない…けど、蓋があるっぽいね
ほんとだ…あ、開いた
箱の蓋は案外簡単に開く。
中身は鉄でできた細かい何か。
うわ、暗いせいで見えない。
…オルゴール?
その箱は、小さなオルゴールだった。
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