この子の第一印象は、「セカイ」に来れるような子には見えない…だった。
曲作りの気分転換としてセカイに来た私が出会った相手、あなたは私の目に、そういうふうに映った。
やっぱり。
表情がほとんど変わらなくて、何考えてるのか分からなくて…本当に何も考えてないのかもしれないけど。
とにかく、初対面からこれといった「思い」があるようには見えなかった。
セカイは思いで出来てる場所。なら、思いがない人が来るはずがないんだ。
…でも案外この子ならありえるかもしれない。
そもそも、意思とは関係なくセカイに来た時点で私たちとは少し違うんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。