第17話

2人
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2021/01/18 14:59
突如、視界が揺れる。
これは何だ?地震か、セカイにも地震なんてあるのか。
暗転。
かと思えば次の瞬間には既に、セカイには私とミクしかいなかった。
(なまえ)
あなた
なに、これ、どうなって…
ミク
ミク
あなた!良かった、無事で…
(なまえ)
あなた
ミク、さん…これは…
ミク
ミク
…分からない
ミク
ミク
セカイで地震なんて起きるはずないのに
(なまえ)
あなた
あっ、皆さんはどこに!?
ミク
ミク
それも分からないの
(なまえ)
あなた
えっ…
どうしよう。
みんな、どこに行ったの?
せめてあの時、驚いて突っ立ってないで逃げるなり助けるなりしてたら良かったのに。
揺れが来た時、私は棒立ち状態だった。状況が読めなかったのだ。
それで、こんなことになって…
(なまえ)
あなた
ごめんなさい…私…助けれなくて
ミク
ミク
あなたは悪くないよ、さぁ、みんなを探しに行こっか
(なまえ)
あなた
はい…
私はどうせ、無力だ。
物語で言うところのモブとか、そういう存在。
探しに行こうって言ったって、そう簡単に見つかれば苦労しない。

夢だってなんだって上手くいかないものだ。
それで、諦めることもある。

どうせ今回もそのパターン。モブがどう足掻こうが、所詮物語が上手く動くことなんてない。

みんな、何処かに行ってしまったのだ。
ミク
ミク
えーっと…
ミク
ミク
いないね
(なまえ)
あなた
そうですね…
セカイは再構築されたかのように綺麗だ。
残骸の一つも無い。
(なまえ)
あなた
あ、あれは何でしょう
何をするでもなくセカイを見渡していると、ある割れ目を発見した。
キラキラの、割れ目。
ミク
ミク
何だろう…
気になって、近づいてみる。
すると。
(なまえ)
あなた
っ…!?
ミク
ミク
あなた!?
割れ目が大きく開き、私は吸い込まれていった。

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