私は宵埼奏。
いつも通り曲を作って、ナイトコードで雪、えななん、Amiaと共同制作をして、また曲を作って…
…で、気づいたらここにいた。
窓から綺麗な夜空が見える教室。他に人の気配はない。
私の行けるセカイとはだいぶ違うけど…なんとなく、雰囲気が似ていると思った。
と、そのとき。
聴き慣れた、瑞希の声。それに続いて、
絵名も来た。
…え、どういうこと？？
聞かれても分からない。私は気づいたらここにいた。それだけだから。
あれ、これなんか…あなたが言ってたのと同じ？気づいたらセカイに居たって。
そしてそれからもぞろぞろと人が来て、教室は結構狭くなった。元々楽器が置かれてたし。
とその時、声を上げた子がいた。
なるほど、と思った。状況はなんとなく理解できたのだ。
元々二手に分かれていて、その内の一方と絵名、瑞希がここに来た。で、ここはこの子達のセカイだ…ということ、かな、多分。
もっと言えばもう一方がまた別のセカイ(？)に行っているのか。
まあ何はともあれ、このセカイを知ってる人がいて良かった。
意外とどうにかなるかも、と思えた。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。