なんて取り止めのない雑談をしていると、一つ引っかかる点があった。
私ばかりが話す形になっていると瑞希が話に入る。
と思っているとまふゆに話が振られた。
大丈夫かな、素が出たりしない?
にっこりと優等生モードで話すまふゆと、猫かぶってる…みたいな目で見る絵名。
段々とみんな落ち着いてきて、ちょっとした情報交換も出来て忘れかけていた…けど、思い出した。
伝えたいことがあったんだった。
みんな同じ状況だったんだ。
じゃあもうここから脱出したりする宛てもないんじゃないかな、ほんとにどうしたらいいんだろう。
私は曲を作らなきゃいけないのに…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。