『真の世界へ』
「さぁ、最後の審判だ。」
Chinonゲーム。
それは15歳の1人の少年が作り出したリアルゲームだった。
代表者を選出し、選ばれなかった者には代表者をフォローさせる。
選ばれた代表者は強制的にゲームに参加。
ゲーム中に死ねば、フォロワーも共に死ぬ。
この人を殺すChinonゲームが何のために作られたゲームなのか。
少なくとも代表者や参加者は知る由もないし、ゲームを作った少年も理由は知らなかった。
忍が王になってから一年後。
前回の参加者で生き残りである綾梨は他の参加者と共に段々と平凡な日々を取り戻していた。
しかし、ゲームはネット民1億人を巻き込み再び始まってしまった。
前回の優勝者、そしてChinonゲームを作った少年の実の姉である忍を止めるため、綾梨はゲームに参加することに。
参加していく中、忍の助手を勤めていた謎の少年・レイが参加者達に1つの質問をする。
「“神様”っていると思う?」
Chinonゲームの起源とは?真の世界とは?
今、命を賭けたラストゲームが始まる ─────
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!