高校1年生 冬
(先生) はい、じゃあ席替えします。ここに並んでくじを引いて、番号の席に座ってください 〜
(○○) 席替えかあ〜。もう隣の人とはおさらばだ。誰と隣になるんだろ?でも好きな人とかいないしなあ。
(ユイ) ○○ちゃん!
(○○) あ、恋に敏感なユイちゃん....
(ユイ) 席替えで好きな人と隣の席になるには、前日の枕元に__________すると なれるかもしれないんだって!!💓
(○○) ああ、そうなんだ…笑 好きな人いないからなあ…苦笑
○○が引いたくじの番号は 12番
静かに席に着くあなた。
すると、 あいつが隣に座ってきた。
大嫌いで、大の苦手な あいつだった。
「私はイケメンで推しみたいな、腹筋割れてて、なのに声はめっちゃイケボで、いい匂いして、でもドSで…」
今回の席はハズレだな……
次の席替えに期待するか…というか期待するまでもないわ……ははっ…
隣の席は 陸斗(リクト) だった。
(○○) あんたか。 なんとなくそんな気してたけど(大嘘)。
元気の無い声で言った。
(陸斗) まあ俺は誰と隣になってもいいんだけどさ。
あいつもまた元気の無い声で返してきた。
(陸斗) これあげる。 沢山持ってっから。
そう言って手に渡されたのは 手作りのしおりだった。
正直本なんて滅多に読まないし、、まあもらったからには使おうかな。
はあ。もう席最悪...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。