第11話

#9
158
2019/05/20 08:52
あなたside
あれから亜嵐と話すことが減った。
席替えもしたのもあった。
でも、隣の席は涼太くんだから安心。
涼太
涼太
あなた~~!次移動教室だから一緒に行こ!
あなた
あなた
うん!!!ちょっと待ってて!
涼太くんと一緒にいることが多くなったし、愛結と藍風とも毎日のように遊んでる。
最近はもう亜嵐のことで悩むこともなくなった。
あなた
あなた
お待たせ!行こっ、涼太くん!
涼太
涼太
おう!
あなた
あなた
涼太くんってなんでそんなに背が高いの~?(笑)
涼太
涼太
なんでだろ?あ、でも親父が190あるんだ。
あなた
あなた
おっきいね!!だから涼太くんもそんなに高いんだ!
涼太
涼太
あなたはチビだもんな(笑)
あなた
あなた
もう!気にしてるんだから言わないで!(笑)
涼太くんとそんな会話をしてると、ふいに亜嵐と目が合った。
亜嵐は一瞬、悲しそうな顔をしてすぐに逸らした。
はあ、なんなんだろ。
話したいけどもういいかな…
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愛結
愛結
あなた~!!今日どこ行く??
あなた
あなた
んー、いつものゲーセン行ってからタピオカ行こうよ!
藍風
藍風
おけおけ!じゃあいつものとこ集合ね!
そうやって約束をして家に帰った。
すると、亜嵐と島村さんがいた。
私はその光景が忘れられなかった______
和佳
和佳
白濱くん、ごめんね、家まで来ちゃって…
亜嵐
亜嵐
全然!どうしたの?彼氏となんかあった?
和佳
和佳
そのこともあるけど、今日は白濱くんに言いたいことがあるの。
亜嵐
亜嵐
え?
和佳
和佳
私、その、相談にのってくれてるうちにね…?白濱くんのことが…
亜嵐
亜嵐
待って。俺から言う。ずっと前から島村さんが好きでした。彼氏いるのにごめんな…(笑)
和佳
和佳
違うの!私も好きなの!!白濱くんが!彼氏とはもう別れたの!
亜嵐
亜嵐
え…?じゃあ、俺…
和佳
和佳
白濱くん!私と付き合ってくれませんか…
亜嵐
亜嵐
もちろん!あーーーっ俺今ちょー幸せ!!!どうしよう!!!
私からしたらどうでもいいことなのに、
やっぱり、変な感じがした。
でもこの光景を振り払って
私は家に入った。
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藍風
藍風
ごめんねっ!遅れて!
あなた
あなた
ううん!全然だよ!
愛結
愛結
よっしゃ、行こっか!
私たちはいつもタピオカ屋さんとかスタ○とかで日頃の愚痴を吐く。
愛結
愛結
もうさ~、担任まじでうざいわ!代議員雑用扱いじゃん!
藍風
藍風
大変そうだね…今日も手伝ってたじゃんね。
愛結と藍風が話してるのに、
私は亜嵐のことが離れなかった。
愛結
愛結
あなた…?大丈夫?なんかあった?
藍風
藍風
ほんとだ、元気ないじゃん。
あなた
あなた
えっ、そうかな…?(笑)大丈夫だよ!ありがとう!
愛結と藍風にはこれ以上迷惑かけられないもんね。
その夜、私は無意識に涼太くんに電話してた。
あなた
あなた
もし、もし。
涼太
涼太
もしもし?珍しいな、あなたから電話くるの。
あなた
あなた
あのね、涼太くん。亜嵐が今日、島村さんに告白されてたの。
涼太
涼太
あー、そうなんだ。そんでどうなったの?
あなた
あなた
付き合うことになってた。
涼太
涼太
そっか…辛かったな。あのさ、俺、こんなとこで言うのもアレなんだけど…
あなた
あなた
どうしたの…?
涼太
涼太
俺、あなたが好きなんだ。
あなた
あなた
え?
涼太
涼太
俺じゃダメかな…?
涼太くんからの思いがけない告白で頭の中が真っ白になった。
でも、私が今、無意識に相談してるのは涼太くん。明るくしてくれたり励ましてくれたりするのも涼太くん。私って涼太くんがいないとやってけないかも。
好きだ、ちゃんと。
あなた
あなた
私も。好きです…
涼太
涼太
えっ!!!!!いいの?俺で!?
あなた
あなた
うん。よろしくね!
涼太
涼太
こちらこそよろしくっ!
自然に笑みがこぼれた。
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亜嵐side
あれからあなたと話すことは減って、俺も無意識にあなたを避けていた。
そうなっていって、当然あなたへの好きは冷めていくばかりで…
でも、あなたが片寄といることが増えててなんかそっちの方が楽しそうでちょっと嫉妬した。
友達と移動教室で移動していると、あなたと目が合った。
向こうは切実な目で見てくるからちょっとだけ寂しいフリをして逸らした。
放課後、島村さんが話したいことがあるって言うから家くる?ってノリで一緒に帰った。
すると告白された。
俺はあなたが好き"だった"から、
すぐに付き合うことになった。
でも、心のモヤモヤは消えないままだった。
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あなたside
電話の後、私は久しぶりに亜嵐とのトーク画面を開いた。前に話したのは2ヶ月前か…
「亜嵐、私涼太くんと付き合うことになった。」
そうメッセージを送ると、すぐについた既読。
亜嵐
亜嵐
俺も、島村さんと付き合うことになった。
そう返ってきた。
それで終わりだと思った。 

⬇ここからトーク画面だと思ってください🙌🏻
亜嵐
亜嵐
でもさ、俺、あなたに頼るかもだから、
あなた
あなた
なにそれ、
亜嵐
亜嵐
疎遠になりたくねえんだよバカ
あなた
あなた
私だってなりたくないわアホ
亜嵐
亜嵐
言葉使いに気をつけなさい!
あなた
あなた
うるさい
亜嵐
亜嵐
まあお互い恋、頑張ろうな!
あなた
あなた
おやすみ。
そこで会話は終わった。
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亜嵐side
その夜、あなたからメッセージが来た。
「亜嵐、私涼太くんと付き合うことになった。」
は?あいつかよ…
なんか嫌だった。
くっそ、なんかイライラする!
この頃の俺はまだ気づけなかった。
この気持ちの正体に。
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どうも!作者のいちじくですっ(˶˙º̬˙˶)*॰
さてさて、ドキドキの展開になったでしょうか…??
いやー、最初は私も亜嵐くんと島村ちゃんが付き合うことにしてませんでした(おい💢)
ここからどうなっていくのか、って
ところですね…(笑)
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これからもわたしだけ。をお願いしますっ!
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