お泊まり会当日。
亜嵐は別の人が好きだって分かってても
なぜか気になって、メイクもして髪も緩く巻いて…
たまたま出る時間が同じだったのか亜嵐と会った。
悔しいけど嬉しい。
はあ?まじこいつ大丈夫か…?
そう言って歩き出した途端…
亜嵐に比べたら片寄くんの方がよっぽど落ち着く。
3人で話して歩いていたらそばを通った車がクラクションを鳴らしてきた。
ぷぷーっっっっ!!!!
涼太くんは何かに気づいた様に私の横に来てくれた。
トクン…
涼太くんって背が高いし声も好きだしイケメンだし代議員だし完璧じゃない!?
そして歩くこと7分。(微妙)
ピンポーン♪
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そうして5人で話していると時間はあっという間に過ぎた。
みんなそれぞれケータイさわったりお風呂の準備したりして話さなくなった。それでも自然と空気は重くなくて。ああ、この5人って相性いいのかな…とか思った。
愛結んちのお風呂でかっ!ってか家もでかいな…
湯船に浸かりながら今日のことを考える。
亜嵐にドキドキってさせられたり、涼太くんにもトクンってさせられたり。愛結と藍風の恋愛事情も聞いたし、私も話したし。
やっぱりお泊まりって楽しいな…
あ!!!待って、私下着忘れたかも…
おっ!?人来たあっ!!
うっわ男子か…亜嵐だったら普通に言えるのにな…いやそんなこと考えてる暇ないから!
言え!あなた!
え…一瞬涼太くんが神に見えた…
涼太くんってめっちゃいい人じゃん!
ありがとう涼太くん…
はあ、涼太くん…ほんとにほんとにありがとうだわ…
(涼太くんもうすっごいドキドキしてます。やばいってなってますはい。あんな恥ずかしいこと俺に聞いてくれたとかムリってなってます。)
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お風呂から上がると不機嫌な白濱が。
こいつ…でもきゅんってしたよ今。
はあ…亜嵐は一体なにがしたいの…!!!
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あっという間に寝る時間。まさかあんなことになるなんて…
お泊まり会part2へ続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。