代議員の次は生徒会の立候補者決めになった。
みんながまわりキョロキョロしだした。
すると、
島村さんは頭良さそうだし、美人だし、
いかにも"生徒会"という感じだった。
しかも、島村さんは、亜嵐にまで
影響を及ぼした。
思ってもなかった言葉。
私は衝撃すぎて固まってしまった。
待ってありえない!
亜嵐が一目惚れ?ないないない!!
私はさっきの亜嵐の一言が頭から離れなかった。
しかも、運悪く、島村さんは
亜嵐の前の席だった。
2人はもう仲良くなってるし…
急に紹介されてびっくりした。
島村さん自体は悪い人じゃなさそうだし、
と思い、自己紹介をした。
そこからは島村さんとよく話すようになった。
仲良くしすぎたらダメって分かってるのに…
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次の日
愛結と一緒に代議員になった片寄くんと仲良くなった。
でもわかってる。
両想いにはなれないってことくらい。
だって亜嵐は、おかしい人だもん。
「ゲテモノ」以外なら付き合える。
あなたが私に言ったその言葉は
今でも私の心を傷付けているの。
好きな人はこれからも出来ないだろうから
余程嫌いじゃない限り付き合えるよ。
もちろんあなたとも。
なんて言ってくれた。
でもそれって嬉しくない。
自分もあなたのことが好きで、
あなたも私のことが好きで、
その想いが重なって初めて
付き合うじゃないの?
嫌いになる方がいい。
好きでいるのをやめた方がいい。
自分で何度も思った。
でもあなたは、
無責任に"好きだけど、あなたのこと。"
だなんて。
私はあの時、素直に付き合おうって
言えばよかったの?
もうわからない。
それでもつくづく思う。
ー今日もあなたが好きー
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!