第3話

死神アレクとの出会い
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2019/03/08 18:46
よぉ。大鎌を持った男は私にそう話しかけてきた
高橋美羽
あなたは…誰?…て聞きたいけど口も動かない…この人は…誰?
死神アレク
ん?あぁ俺か?俺はアレク…死神だよ。お前を迎えに来たのさ
高橋美羽
アレク…アレクって言うんだ…って!死神!?迎えに来た?どーゆーこと?てか言葉にしなくても通じるんだ…
私は今起きてる状況が読み込めず軽くパニックになっていた
死神アレク
言葉にしなくても通じることに驚くやつ久しぶりに見たよwてかそんなに驚くなってwお前、他の人間と違って面白いなw
アレクは堪えきれず笑いながら説明を始めた
死神アレク
説明するとだな…お前は病状が悪化して死に近づいてる。んでそれを察知した俺が魂を狩りに来たってわけ。まー狩るっての俺的に好きじゃねーから迎えに来たって言ってるんだよ。
高橋美羽
そうなんだー♪へー♪

て!私…し…死ぬ…の?

え、てか漫画やアニメでしか見たことない死神がいたなんて…!すご…え?本物!?

まー大鎌を持ってるし…言葉にしなくても通じてるし…信じるしか…ないんだよ…ね…?
するとアレクは驚いた顔をしたかと思えば笑いだした
死神アレク
やっぱりお前w他の人間より反応違くて面白いわw大体は真実伝えると落ち込むのに…w

俺、お前の事気に入ったわw名前はなんて言うんだ?
高橋美羽
そ(A;´・ω・)そんなに笑わなくてもいいじゃん!
私がむくれてそう答えるとアレクは真剣な顔をした
死神アレク
お前気に入ったわ…名前は?今回は見逃してやる
高橋美羽
えっと…(A;´・ω・)私は高橋美羽…。え?見逃すって…一体?
私は慌てて名前を言いつつ質問をした。正直頭がハテナ状態になった。どういう状況なんだと…
死神アレク
言葉通りだよ。今回は美羽。お前の魂狩らないでやる。狩らないということは美羽は死なずに済む

まぁ後で魔界で怒られるんだろーけど、バレなきゃいい話だし。俺は美羽…お前を気に入った。だから見逃す。そして美羽は無事手術を受け生きられる。な?簡単な話だろ?
高橋美羽
そんな事…簡単に決めちゃって…いい…の?

見逃してくれるのは有難いけど…(A;´・ω・)

私は何だかアレクが心配になってきていた。死にたくはない…でもそれでアレクが怒られるのも何だか気にかかって…
死神アレク
やっぱり美羽…おもしれーなw助かるってことで喜ぶかと思ったら死神である俺を心配するなんてw大丈夫だってw気にすんな!今は自分自身のことだけ気にしてな!

おっと、仕事が残ってるんだった!いっけねー戻るわ
高橋美羽
待って!
死神アレク
ん?
高橋美羽
手術成功したらさ…アレクのその後が気になるから…何かその後を知れる手段とかって…ないの?
アレクが窓から出ようとした時私はとっさにこの質問をしていた
死神アレク
んー?手段ねぇ…道具とかあるにはあるが…そこから美羽の事知られたらまずいしな…仕事がてらそっちよるわ!

じゃな!
そー言うとアレクは颯爽と窓から出ていった…


なんだったんだろ?一体…

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