第12話

TWELVE
268
2021/09/20 09:19
私と北斗の関係はとっくに社内には広まっているけど
仕事は仕事でしっかりと切りをつけようと言うことで
出勤はいつもバラバラ。
「先いくね〜」


『はーい!行ってらっしゃい!』


「行ってきまーす!」
北斗が出ていってから10分後くらいに私も家を出て出勤する。


会社に入れば出勤時刻で他の社員さんも流れて入っていく。


その中かには私たちみたいに付き合っているのか
男女一緒に出勤する人もいた。


それを見る度に羨ましいとは思うけど、
私たちで決めたことだから文句は言わない。
『おはようございます〜』
今日も一方的に挨拶をして部署に入っていく。


引き出しには北斗とのツーショットが入っているけど
なんか見るのが辛くて伏せてしまった。
「花井さん!」


『はい!』


「これちょっと持ってってくれない?」


『あ、はい!いいですけど...どこに?』
頼まれた場所は北斗のいる部署だった。


ちょっと体が怖ばだた気がしたけど
いつも通りに私に行った。
『すいませーん』


「はーい」


『あ、あの、これ届けに来ました。』


「あ、ありがとうございます!」


『それじゃあ失礼しまs____「あの!」はい?』


「花井あなたさんですよね?」


『はい、そうですが。』


「俺、京本大我って言います!」


『あ、はい。』


「あの、今度花井さんの部署にお世話になる案件があって。
今のうちに仲良くなりたいと思ってるんです!」


『私の部署と?』


「はい!」
いきなり仲良くなりたいと言われましても...
って感じだったけど、いい人そうだし、
これから案件があるならいいかなっと思って同じ社員だけど名刺を貰った。



これが、京本さんとの初めての会話だった。

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