京本さんが言っていたのは本当らしく
終わりが迫ってくると呼び出しされ
案件を私に任せたいと頼まれた。
相手が誰だかわかっていたので
私は了承することにした。
「じゃあ、来週から開始されると思うからよろしくな。」
『はい。』
その日は、会社で北斗とは会わずに終わった。
自分の家に帰ると力が抜けたように
ソファーに寝っ転がった。
電気をつけるのも忘れて
電気時計などの小さい光だけが天井に映っている。
その明るさと暗さの割合が
今の心を表しているかのようで
見ていてスッと入ってくる感じがした。
この日は珍しく
京本さんとの資料を呼んで
ある程度のことをして眠りについた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。