私たちは会社の屋上に来た。
私たちの会社の屋上は社員が利用できるように
椅子等も設備されていて、
気軽に他の社員の人も立ち入れる場所。
「あそこ空いてるからあそこにしない?」
『うん!』
私たちは空いている椅子に腰をかけてテーブルにお弁当を広げた。
「すげぇ〜!美味そう!」
『どう?』
「写メ撮っていい?!」
『ちょっと恥ずかしいけど...///』
私の顔を見てからスマホで私の作ったお弁当を撮る北斗。
頑張って海苔で
“ガンバレ”
って文字を作ったから余計に恥ずかしくて
ついに、北斗の口の中に私が作ったお弁当が入っていく。
『どうかな?』
「めっちゃ美味しい!」
『本当に?!』
「うん!めっちゃ美味い!」
『良かった〜』
「ねぇ、これからもお願いしていい?」
『うん!私ので良ければ!』
「あ、でも、毎日は大変だよね...」
『うんん!北斗の為なら頑張れるよ!』
「でも、申し訳ないから、
月、水、金曜日はお弁当にして〜
火、木は一緒に外食しに行かない?」
『いいの?』
「うん!そうしよ!」
北斗の提案で3日は私が作って
残りの2日はたべにいくことになった。
「ご馳走様でした!」
『お口にあえて良かった!』
「午後も頑張れそう!」
『私も頑張れそう!』
「んふふ〜可愛いな〜」
『えッ///』
「もしかして照れちゃった?笑」
『だって、北斗からそんな言葉聞けるなんて
思ってもなかったし、好きな人なら尚更///』
「ねぇ、今度うち来ない?」
『え、?』
「それとも、同棲でもしちゃう?笑」
『する!』
普通の女の子なら少し悩んだりするんだろうけど、
私は直ぐに返事をしてしまった。
もしかして、私、ヤバいやつ?
今更感あるかもしてないけどね?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!