体育館へ入っていくと黄色い歓声と共に名前が聞こえた。
来夏「あ、いた」
「誰が?」
来夏の目線の先に居たのは学校で噂の宮兄弟
「うお 同じ顔」
以前廊下で見てから会うこと無かったから改めて見ると本当に同じ顔だった。
来夏「あっちが侑くんであっちが治くん」
「へぇ〜」
来夏「本当に興味無いんやな 逆にすごいわ」
「もう分かったやろ?帰るで」
来夏「なぁんでやー!今日だけ一緒に見ようや!」
「あー!もう分かったから!離して!」
抱きつかれて離される気配もないから今日はこのままでええか。
来夏「侑くーん!」
「ちょ、練習の邪魔したらあかんやん!」
そう止めようとした時 目が合った。
あれ... 目が離せない 離さなきゃ
来夏「目合った?!生きててよかったぁ」
い、いや そうだよね 私と目が合うわけない
来夏の事見てたんだよ。
来夏「え... まって こっち来るよ?!」
私は止めようとしてただけだから目が合うなら来夏でしょ。
来夏「ちょ、ちょっと待って あなた?!」
「へ...?」
来夏「いや へ...? じゃないから!」
侑「何年何組?」
「え...と...」
わざわざ2階に上がって聞くことかそれ
おかげで周りにめっちゃ見られてるし
どうしてくれんの
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!