休み時間になるとこれが始まる。
前には教室で缶ビールを一つ二人で飲んでいた。
二年の中では有名だった。
だが、二年の生徒でも知らない人が多い事。
"いじめっ子"
中学の時は特に酷かったらしい。
高校に入ってからはこの調子だが。
この高校は市の中で上から3番目くらいの高校。
特進クラスもあり、同じ中学から3人そこに行った。
俺らは普通クラスでだいたいの奴らは就職する。
2学年は160人。5クラスある。
だいたい40位に入っていれば頭がいいと言える。らしい。
そして最近気になっている事がある。
夏月のノリが悪くなっている。
バイトを3つも掛け持ちしているらしい。
別に好きなアイドルとかがいるわけでもなくそこまで金がなくなる理由がわからない。
彼女...?
なーんて思ったりもしたが、いたとしても貢ぐタイプではない。
一体何があった
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1週間後
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夏月が学校に来なくなった。
連絡しても反応がない。
俺、余計なことしたか?
最近痣が多いように見えた。
だから、『痣多くないか』って言ったら『まぁ…ちょっと掃除してたらさ。』とか何とか言って誤魔化された。
それが不味かったのだろうか?
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2日後
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やっと夏月が登校してきた
引き攣った笑顔をしながらそう言った。
今日は何か話でも聞いてやろうと思って遊びに誘おうとした。だが
怖がっているようにも見えたが気のせいだろうか。
俺はそのまま帰った。
夏月の助けに気付けなかった。
バキッ
スタスタスタスタスタ.....
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。