第4話

4(過去)
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2018/02/28 08:30
とーもーやー、巻無くなったー1mmあるー?
智也
お前声でけーって。ほらよ
休み時間になるとこれが始まる。

前には教室で缶ビールを一つ二人で飲んでいた。

二年の中では有名だった。

だが、二年の生徒でも知らない人が多い事。

"いじめっ子"

中学の時は特に酷かったらしい。

高校に入ってからはこの調子だが。
夏月
あいつらほんと懲りないよね
な。なんであんなのがこの高校に入れたんだろうな
夏月
頭だけは良いからね。あんなことしてるけど二人とも2学年で5位以内だからね。
俺は20位キープするのでやっとだ...
夏月だって頭いいほうだろ?小学校の時あんなに苦労してたのにな
俺よりも頭良くなるなんて思ってなかったぞ...
この高校は市の中で上から3番目くらいの高校。

特進クラスもあり、同じ中学から3人そこに行った。

俺らは普通クラスでだいたいの奴らは就職する。

2学年は160人。5クラスある。

だいたい40位に入っていれば頭がいいと言える。らしい。
そして最近気になっている事がある。
なあ、今日ゲーセンよってかね?
夏月
あー、わりぃ、俺金欠でさ。あはは...バイト入ってっからまた今度な
夏月のノリが悪くなっている。

バイトを3つも掛け持ちしているらしい。

別に好きなアイドルとかがいるわけでもなくそこまで金がなくなる理由がわからない。

彼女...?

なーんて思ったりもしたが、いたとしても貢ぐタイプではない。

一体何があった
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1週間後



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夏月が学校に来なくなった。

連絡しても反応がない。

俺、余計なことしたか?

最近痣が多いように見えた。

だから、『痣多くないか』って言ったら『まぁ…ちょっと掃除してたらさ。』とか何とか言って誤魔化された。

それが不味かったのだろうか?


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2日後


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やっと夏月が登校してきた
な、夏月。大丈夫か?俺余計なこと言ったからか?
夏月
大丈夫!悠馬のせいじゃねーよ!バイトばっかで体調崩しちゃってさーわりぃわりぃ
引き攣った笑顔をしながらそう言った。

今日は何か話でも聞いてやろうと思って遊びに誘おうとした。だが
智也
よっ!なーつきくん!ちょっとお話があるんだけどいいかなぁ?

…面かせや(小声)
夏月
う、うんー!ごめん、悠馬またな
怖がっているようにも見えたが気のせいだろうか。

俺はそのまま帰った。













夏月の助けに気付けなかった。
夏月
ご、ごめんなさいっっ...これしか...
ええ?たったの5万?誰だっけ何でもするって言ったの
夏月
これ以上は...グハッ...
バキッ
智也
まあいいや、じゃーな
スタスタスタスタスタ.....
夏月
ゆ、ゆー、ま...俺

もう無理...

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