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第1話

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2018/02/19 11:02
あの日のキミへ―


まだまだ肌寒い。もう3月。卒業シーズンだ。

目の前には俺の母高があって今は昼休みの時間だろうか、楽しそうな声が聞こえてくる。

俺はもう高校を卒業して3年が経った。

地元を離れて就職するため引っ越しの荷造りをしている。

高校から住んでいるこの家にある荷物は多過ぎる...



次は本棚か...よいしょっと...
次から次へと出てくる漫画の数々。

もう読まないものは売って引っ越しのお金に回そうと思っている。

もちろん親からも仕送りが来ると思うが。

しばらく片付けをして一番下の段を片付けていたときだった
ん?...卒アルか?懐かしいな...
ペラペラとページをめくっていくと一番最後のページに寄せ書きがあった。

『いつかおまえの身長を超えてやる! by神』

学年一身長の低かった孝太だろう。俺は身長が185cmあり、孝太は鯖読んで160cm。

成人式であった時2cmしか伸びていなかった。

『楽しかったよ。お互いこれからも頑張ろうね!本当にありがとう 心華』

懐かしい。中学2年〜高校卒業まで付き合っていた。これでこのはと読む。

お互和解しての別れだったから悔いはない。

そして端の方に書かれたものを見つけた。

『これからは離れ離れだけど飯、誘ってな。こんなに仲良くできた友が悠馬だった事。
 嬉しかったぜ!ありがとな。夏月』

夏月...

なんでこんな時に見つけちまったんだろ...

命日...来月だったよな...



なんでいきなりいなくなるんだよ。



なんで死んだんだよ。

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