第62話

六十一話☆

999

2020/12/31 15:00

あなた

金魚すくい楽しかった～！

麗歌(れいか)

金魚！

りゅうと（るぅとくん）

ふふ、よかったね～。

あなた

あ、そろそろ集合時間だね。

りゅうと（るぅとくん）

行こっか。



ﾄｺﾄｺﾄｺ

高木　瑞希　(たかぎ　みずき)

あ、あなた！

橘　桜　(たちばな　さくら)

あなた～！

あなた

瑞希、桜ねぇ！

高木　怜奈　(たかぎ　れな)

あなたたちが最後だね。

小松　花梨(こまつ　かりん)

ねえ、パパ&ママ組。私と咲が子供みてるから、二人で回ってきたら？

橘　咲　(たちばな　さく)

リンと俺で考えた！

高木　瑞希　(たかぎ　みずき)

え、ありがとう！

あなた

どこ行こっかな～。

りゅうと（るぅとくん）

迷子にならないでね？

あなた

……頑張る！

高木　怜奈　(たかぎ　れな)

楽しそう。

ななもり。くん

ね～。

橘　桜　(たちばな　さくら)

ありがとね、二人とも。

小松　花梨(こまつ　かりん)

いいの！じゃ、いってらっしゃい！

、

あなた

んー、夏祭りって言ったらなんだろう？

りゅうと（るぅとくん）

なんだろう……花火？

あなた

なに食べよう？

あなた

あ、わたあめ食べる！

りゅうと（るぅとくん）

わかった～。すいませーん。

もぶ

はーい！

りゅうと（るぅとくん）

わたあめひとつ下さい。

もぶ

はーい！少々お待ち下さい！

もぶ

はい、どうぞ！200円です！

あなた

あ、はい。

もぶ

ありがとうございました！

りゅうと（るぅとくん）

……いや、普通僕が払うところじゃない！？w

あなた

え、結局家族なんだからどっちが払っても同じでしょ。

りゅうと（るぅとくん）

まあそうなんだけど……。

あなた

……wwごめんってww

あなた

ん、美味しい……！

あなた

ひとくちいる？

りゅうと（るぅとくん）

ありがと。

あなた

あー、そろそろ花火かぁ。

りゅうと（るぅとくん）

もうそんな時間かぁ、早いね。

あなた

そこら辺に座ってよ～。


ﾋﾟｭｰ、ﾊﾟｰﾝ！


ﾋﾟｭｰ、ﾊﾟｰﾝ！


ﾋﾟｭｰ、ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾊﾟﾝ！

あなた

綺麗……。

りゅうと（るぅとくん）

あなた。

あなた

ん？

りゅうと（るぅとくん）

好きだよ。

あなた

ふふ、ありがとう。私も好きだよ。

るぅとくんがあなたに顔を近づける。


しかし……。

あなた

待って？

りゅうと（るぅとくん）

……なんで。

あなた

チュッ

あなた

私からするの！……へへ、いつもそっちからでしょ？

りゅうと（るぅとくん）

……ずるい……！

耳まで赤くなったるぅとくんに、あなたはもう一度口づける。

あなた

ふふ、好き……ずっと、これから先も。そしてごめんなさい……。

りゅうと（るぅとくん）

え？

あなた

……麗歌にも、悪いとは思ってる……ごめん……。

そのままあなたは呆然とするるぅとくんを置き去り、立ち去った。



ｵﾜﾘ

作者のてて

更新しなくてごめんなさい。申し訳ないです。

明けましておめでとうございます。

今年が皆様にとってよき一年となりますように。

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。