あなたside
私は頭の整理が追い付かないでいた
いつから私のアカウントをフォローしてたの?
最初からずっと見てたの?
私の気持ちには気づいてたってこと?
知らないふりしてずっと話してたの?
そんなの
おかしいよ…
ずっと私は心に閉まってたのに
それでもめげずに頑張ってたのに
知ってたのに知らないふりしてたんだね
ポタッ…_________
『これで、もう、離れていっちゃうんでしょ、…?』
なんでもっと早くから離れていかなかったの?
どうして?
もう、分かんない
ガラッ…_______
「あー、早く帰ろ。疲れた」
そうやってまた私の気持ちを知らないふりするの?
知らないふりで終わらせるの、?
そんな軽い気持ちじゃないのに。
和は私の初恋なのに。
『…どうして、?』
「ん?どうした?って、なんで泣いてんの?」
驚いた表情をしている和。
それもそうか。
だって今、
『なんで私の気持ちに気づいてたのに…ずっと、っ、嘘ついてたの…?』
「っ、……なん」
『見たの。か、和のスマホにっ、私の…Instagramのっ、…通知がっ…』
「あれはっ、」
『知らないふりしてたのはなんでっ、…私、そんな、っ…軽い気持ちでっ…好きになったんじゃないのっに………』
「あなた聞いて」
『和がっ、わかんないよぉ……』
「…ごめん」
なんでごめんって言うの?
やっぱり私の気持ちは迷惑だった?
『もう、終わらせるね、…Instagramもっ……
和への気持ちも』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!