「はい、どーぞ」
『ありがとうっ…和!』
「いーえ笑」
和からもらったジュース
私の大好きな味。
しゅわしゅわはじける炭酸にほのかなレモンとオレンジの味。
『ぷはぁー、やっぱこれだなっ』
「おじさんか笑。変なもの好きだね」
『そう? か、和も飲む…?』
「いらない」
「嘘、ちょっとちょーだい」
ゴクッ…_____
「変な味だけど癖になる」
「あなたみたい」
ドキッ…____
『ど、どうゆう意味でしょうか、』
「変なやつだけどほっとけないってこと」
いっつも和はこうやって私をドキドキさせる
ねぇ、和。
好きって伝えたら和は私の前から消えちゃう?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。