第6話

日曜日
481
2018/01/27 16:15
そのまま1週間たち、今日は楠野くんと約束していた日。
ピーンポーン
ドアホンの音がなり、私は玄関に駆け寄った。
七瀬 心遥
はーい!
楠野 悠人
あ、おはようございます
今では楠野くんの敬語にもぎこちなさがなくなった
七瀬 心遥
今日はよろしくね
楠野 悠人
俺結構キツめでいくんでお願いしますね
七瀬 心遥
うぅ・・・努力はする
楠野 悠人
頑張ってください(笑)
まずは材料を計りとる作業から。


楠野くん曰く、焦げるなら砂糖を少なめにした方がいいとかなんとか。

家庭科で習ったことあるけど、砂糖とかって焦げやすいんだよね。
楠野 悠人
先輩少し多いです。
七瀬 心遥
えっ!
楠野 悠人
先輩それじゃ焼き加減にばらつきが出ますよ。
七瀬 心遥
えぇっ?!
七瀬 心遥
えぇっ?!
楠野 悠人
先輩、それは・・・
楠野 悠人
先輩っ!入れすぎ!
楠野 悠人
先輩っ!!
七瀬 心遥
うぅ・・・
楠野くんに数え切れないほどの注意を受け、それでも完成したのはこっげ焦げ
楠野 悠人
先輩・・・クッキー諦めませんか?
七瀬 心遥
諦めない。だって、まだ初日だもん。
楠野 悠人
そーっすか。なら俺も全力でフォローします
七瀬 心遥
ありがと。
かっこいいなぁ・・・

料理も出来て。

運動もできて。

勉強は知らないけど。

顔面偏差値高いし。

モテモテだし。


凄いなぁ。。
七瀬 心遥
あ、そーだ!楠野くんっ!!
楠野 悠人
なんすか?
七瀬 心遥
クッキーっ!焼いてっ!今
楠野 悠人
え?
目をパチパチさせて私を見てくる彼。
七瀬 心遥
楠野くんのクッキー食べたいの!!
楠野 悠人
・・・わかりました。待っててください。
七瀬 心遥
やった!!
焦げたクッキーを袋に入れてゴミ箱に捨て、

今からは楠野くんのクッキー作りの見学です!

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